主人(あるじ)無き 庭に山吹 七重八重

Yamabuki is blooming a deep yellow flower again this year in the garden of an abandoned house.

まさに百花繚乱。野山にも、街中にも、家の庭にも、いたるところに花が咲き乱れています。わざわざ人が押しかけてみる花もあれば、人知れず咲く花もあります。散っていく花、満開の花、まだ蕾の花、花を見るだけでも様々な世界、様々な生き方、この世の生き鏡のごとくです。

最近は、ちょっと山里に入っても、もう誰も住んでいない家が沢山あります。今も人が住んでいてもおかしくない立派な家もあれば、屋根の梁も傾き今にも崩れ落ちそうな家もあります。限界集落と言って、人は住んでいるけれどもほとんどの住人が7,80といったお年寄りという集落もあります。

そんな家々の庭先にも、やはり花が咲いています。主が居ないことを知ってか知らずか、多少の乱れはあっても凛と咲いた花には気高さがあります。

栄枯盛衰、人は花を見ることによってわが身の儚さと、生きることの意義、大切さを学びます。

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