紫陽花の 色も冴えたる 蕎原(そぶら)かな

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There is Sobura village in the mountain foot of the Osaka Kaizuka. The water and the air are neat and the Ajisai flowers are also more vivid in color.
今年の紫陽花もぼつぼつ盛りを越した。大阪府貝塚市の山懐に蕎原(そぶら)という集落があるが、気温も市街地に比べて数度低く、水清く、空気の澄んだ別天地である。そこに咲く紫陽花は今が盛りで、色が実に鮮やかである。同じ紫陽花でも環境が異なればこれほど違うのかなと思えるような色合いだ。大阪南部は600m級の生駒山系に続き、金剛、葛城の1000m級の山、その南には800m級の山が連なる泉南山系が続いて海に至り、奈良、和歌山との県境になっている。その山懐はまだまだ自然が残り、昔ながらの集落が点在して、言葉、慣習も大阪中心部とはちょっと違う。おそらく歴史的にはかなり古くから開けたところだろうが、大阪中心部からは裏鬼門(西南方向)に当たり、開発も遅れた地域で、古事記や日本書紀に出てくるような神々を祭った神社が多い。地名も、上の蕎原(そぶら)をはじめ、孝子(きょうし)、清児(せちご)、包近(かねちか)、山直(やまだい)、深日(ふけ)、土生(はぶ)、自然田(じねんだ)、等々、地元の人にしかわからない地名が目白押しだ。おそらく帰化人も多く住み着いた地域だから、こういう地名も生まれたのかもしれない。
紫陽花はリトマス試験紙みたいな植物で、土壌が酸性なら花は青く、アルカリ性なら赤い花が咲く。ここ、蕎原の紫陽花を見ていると、土壌の酸性、アルカリ性以外に、水や空気の汚れ具合も測れる天然センサーの役割を果たしているように思えるくらいに色鮮やかだ。

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