初春に モルゲンロートの 槍ヶ岳

It is Mt. Yari which stands out in the morning glow being viewed from Mt.Tsubakuro. We call this view Morgenrot by the mountain word. The etymology is German.

懐かしい光景です。

昨夜NHKで放映された『北アルプスドローン大縦走』から取った写真です。モルゲンロートとは山岳用語で朝焼けのことです。ドイツ語です。

燕岳から見た槍ヶ岳、大キレット、前穂高岳から奥穂高岳。

若き日、大胆にも一人で縦走しました。

手の届く所にある槍の穂先に立つまでの怖さ。大キレット手前の南岳で遭難しかけた時の怖さ。というのも、昔の地図はいい加減で、南岳小屋が山頂の反対側に描かれていて、いくら探しても見つからず、元の槍ヶ岳山荘に帰るには時刻も遅く、頂上に立って声を限りに「ヤッホー」を叫び続けたところ、濃霧の向こうからカンテラの明かりが見えたのですが、ああ幻覚だ、もうダメだ、と死を覚悟したのですが、実は本物で、九死に一生を得たわけです。

大キレットの縦走は、今思い出しても震えが来るほどの怖さでした。『飛騨泣き』とか『何とか泣き』とか、危険箇所に付けられた名前ですが、そんなのが何箇所あったでしょうか。やっと大キレットを通過して前穂高岳の小屋で一杯50円の片栗粉を混ぜたような『カルピス』のなんと美味かったことか。

奥穂高岳の山頂に立った時の達成感。

うーん、もう一度行きたいけれど。

若き日を思い出すテレビ鑑賞で今年のお正月は閉じました。

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