大海原 若草分けて 下田路

Shimoda Kaido, famous for “Izu no Odoriko” by Yasunari Kawabata, is also a highland road. The feeling of going through a path filled with young grass while watching the open ocean below is spectacular.

眼下に広がる大海原と潮風を受けて揺れる若草。伊豆高原の初夏の風景です。

東海道三島宿から伊豆の国市、伊豆市湯ヶ島を通り、天城峠を越えて河津町から下田に至る全長約80㎞の、山あり、峠あり、川あり、高原ありの下田街道(下田路)は川端康成の『伊豆の踊子』の舞台であり、松本清張の『天城越え』の舞台でもあります。

一方は旧制高校の学生と旅芸人踊り子の道行き純愛小説であり、もう一方は修善寺の売春婦に関わる殺人冤罪小説でですが、描かれている伊豆の景色はどちらも美しく、心に残ります。

写真はその下田街道から少し外れた場所ですが、眼下には大海原が広がり、吹き上る潮風に若草が揺れ、そこを分けて歩く若者たち、いかにも初夏の風景が溢れ、伸びやかな景色にうっとりします。

春先の不安定な気候もやっと落ち着き、晴れ間も多くなりましたが、これもほんのひと時。もう奄美地方は梅雨に入ったとニュースが流れています。もう2週間もすれば本格的な梅雨入りです。

今の間に、思いっきり、野に山に出歩きたいものです。

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