奥高野 雲海晴れて 白き花


Nosegawa-village located in the back of Koyasan is one of the few unexplored region in Japan. The mountains of the Kii-mountain range are floating on the cloud sea of the dawn. There were pure flowers in there.
昨日は野迫川村を訪ねました。
実は訪ねましたとは簡単には言えない僻地で、やっとたどり着いたというのが実感です。
人口わずか400人くらいの村で、世界遺産の高野山の奥、紀州山地にあります。
ここに行くには2つか3つルートがありますが、どのルートをたどっても、車一台がやっと通れるという道をたどらねば行けません。僻地になった原因です。
和歌山は関西では温暖な地域でこの日も気温35度でしたが、ここ野迫川村は25度でした。
海抜700mですから特別高山というわけではありませんが、年間の平均気温が9度と言うことですから地形が大いに関係ありそうです。
この低い気温を利用した「高野豆腐」が有名で、ここでできた高野豆腐が高野山に運ばれ、そこで有名になったので「高野豆腐」という名がついたそうです。
高野豆腐は東北地方とか、長野県といった寒冷地帯で主に作られ、今では長野県が一番の産地ですが、野迫川が原産地だといいます。
今でもこんな僻地ですが、高野山を開いた弘法大師がすでにここを訪れ、日本三大荒神と言われる「荒神社」を開き、今も村の守護神になっています。
また源平の戦いで敗れた平家のイケメン維盛がここに落ち延び、ここで亡くなったという「維盛塚」が祭られ、毎年7月の最終土曜日には「平維盛の大祭」が開かれ、こんな僻地にもかかわらず多くの観光客が訪れるそうです。
自動車時代の今だから僻地ということになりますが、昔は歩いてここを訪れたわけですから、この程度の山岳道は日本のいたるところにあったわけで、僻地でもなんでもなかったのかもしれませんね。

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