梅雨いっぱい 吸うて水茄子 夏を待ち

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The water eggplant of the special product of Osaka Senshu specialty sucks a lot of rainwater and grows into a round and juicy eggplant in the summer.
盗難防止のためか、青いネットを張り巡らした畑には小さな水茄子がぶら下がっている。名前の通り、大きくなると真ん丸になり、割ると水がしたたり落ちてくる。茄子は普通、油でいためたり、煮たり、漬物にしたりしなければ食べられないが、この水茄子は生食もされ、ほんのり甘みもあるから、昔は果物に近い扱いを受けることもあったようだ。普通には糠床に付けて漬物にして売っているが、大きくていいものは一つが四、五百円するから高級漬物だ。酒やビールのあてにしても美味しいそうで、秋口になると泉州一帯の飲み屋さんには、それを目当てに全国から通が来るほどだという。普通の茄子に比べたら何倍も高いから余り口にしたことが、岸和田のダンジリとともに泉州人には自慢の種だ。

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