落ち葉道 仏見送る 妓王妓女

Buddhist nun Hotoke who was pregnant with the child of Kiyomori returns to hometown. Buddhist nuns Gio and Ginyo see her off. Just then the fallen leaves are dancing in autumn wind.

清盛の寵愛を受けていた妓王は、仏御前に心を移した清盛から逃れるように妹の妓女と母の刀自とともに京都の西、嵯峨野に落ち延び、庵を結びます。

そこにある日、仏御前も身の儚さを悟り、妓王を慕って庵に身を寄せます。すでに清盛の子を身ごもっていた仏は、妓王、妓女にこれ以上の迷惑をかけてはいけないと、生まれ故郷の加賀の国に旅立ちます。

平家物語の中でも「妓王の事」の件(くだり)は印象に残る名場面です。

妓王寺を訪れるたびに様々な想像が巡り、四季折々のたたずまいはその折々の心の状態を反映してか様々に映ります。

常青の苔に紅葉した落ち葉は永遠と刹那を感じさせますし、丸窓の格子に屈折した七色の日差しは虹を身近に感じさせます。

人間の業と自然の純を同時に感じさせる祇王寺は何度訪れても飽きることはありません

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