野次馬と 変わる事なき 初恵比寿

Toka-Ebisu is the festival held on January 10 in honor of Ebisu, the god of wealth. It has been the festival praying for the prosperity of business originally, but now it is recognized as a mere festival regardless of age, sex and the business. 

十日えびすは、十日戎、十日恵比寿、十日恵比須と様々に表記されるが、主に関西以西で1月10日に開かれる、商売繁盛、豊漁を祈願する祭りである。

大阪の今宮戎神社の「今宮戎」、兵庫県西宮市の西宮神社の「西宮戎」、九州福岡県博多区の十日恵比須神社の「正月大祭」がよく知られているが、これ以外にも各地にいろんな呼び名の「十日えびす」がある。

おそらく元は商業都市大阪の「戎祭」が各地に広がったのであろう。関東方面では11月の「酉の市」がこれに相当するが、大鳥神社、鷲神社、大鷲神社と名の付く神社で開かれるように、関西も関東も根っこにあるのは大鳥信仰、古事記に登場するヤマトタケルを祭神とする信仰に由来する。

大阪の堺市にある「大鳥神社」がその総元締めで、正式名も「大鳥大社」と呼ばれるように、島根県の「出雲大社」と並び称せられる古代神道の中心だったのである。これが天下の台所と呼ばれる堺、大阪の商人たちに利用されて起こったのが「戎祭」で、どこも商売と縁の深い祭りになった。

大阪では写真のように「福笹」に、小判や米俵、鯛といった様々な吉祥物を付け持ち帰り神棚に祭る。関東の「酉の市」では「熊手」がこれに相当する。

おそらく鎌倉末期くらいから日本も商業が活発になり出し、それに伴って土着信仰として発展してきたのが「十日えびす」であり、「酉の市」なのである。

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