花菖蒲 鯉もゆるりの 津和野かな


Tsuwano Town, Shimane Prefecture is a castle town called the little Kyoto. The townscape keeps a traditional landscape, irises are blooming and carp swim relaxedly in the town canal.
島根県津和野町の初夏の風景である。津和野町は古くから小京都と呼ばれ、城下町としての歴史と文化が今も息づく山陰の小都市だ。毛利氏の城下町萩市から車で1時間少々、道中は初夏を迎えたとはいえ、新緑が残る小高い山々や田園が続き、道中だけですっかり心が癒される。町のメインストリート殿町通りは白い漆喰で固められた「なまこ塀」と「掘割」が続き、掘割には季節の花、花菖蒲がいっそうの風情を醸し出し、緋鯉や真鯉が花菖蒲をくぐってゆったりと泳いでいる。藩校養老館跡、郡庁跡、津和野藩家老の表門、カトリック教会などなどが立ち並び、タイムスリップした感じだ。時期が時期だけに思ったほどの人出はないが、外国人の多いのは驚きだ。2018年の外国人訪日数はJTBの推計で3200万人だそうだが、この津和野のような名はそこそこには知られてはいるが、日本人でもそんなに訪れたことのないような地方都市に、こんなに外国人が来ていることにびっくりしたと同時に、訪日外国人が何を求めて日本にやってくるのか、これからの外国人招致のヒントになる。この後、お目当ての森鴎外記念館、安野光雅美術館にも立ち寄ったみる予定だ。