倉敷は 枝垂れ柳の 商家町


Old-fashioned shops lining along the Kurashiki River have few tourist in the rainy season, and Yanagi trees look also depressed.
今日も晴れ間はあるが、広く雲が漂っている。日本海の北を台風が通過中のため、幾分風もきつい。気温もこのところ連日30度を超える夏日の連続だったが、今日は25度前後を推移する予報だ。
この間もそうだったが、最近の気候は「ゲリラ豪雨」という新語ができたように、局地的に集中豪雨に見舞われるからできない。風も竜巻のような強風が吹き荒れることがあるから怖い。どうも日本も温帯ではなく、亜熱帯化してきたのではないだろうか。気候もそうだし、海も熱帯地方にしかいない魚類が日本近海にも見受けられ、植物も熱帯系の植物がすくすく育つ環境に変化しつつある。この変化がわれわれ日本人にとっていいのか悪いのか。地球規模で考えたら決して良いことではないのだろう。
今日は岡山県倉敷の美観地区に立ち並ぶ古い商家の景観を詠んだ。倉敷川をはさんで白壁の街並みが続き、季節季節には多くの観光客が押し寄せる。ここでも最近は特に外国人が目立つ。梅雨という季節柄、とんと客足は薄くて、枝垂れ柳が退屈そうに、梅雨の晴れ間を見計らって日干しの真っ最中だ。お店はたまらんだろうが、観光客にとっては静かな景観に満足しているようだ。日本のどこに行ってもそうだが、なるほどどの街の景観も昔より遥かの良くなっているが、どうも全体的に元気がない。外人客だけが目立っているが、浮いた感じだ。GDPが世界で何番だとか、貿易黒字がどうだとか、経済指標に踊った今までとは違って、ヨーロッパ的な落ち着いた国に変化しつつある過程なのか。ちょっと心配な気もする。