ゴーギャンと ハイビスカスと タヒチ島


When seeing the flowers of hibiscus blooming energetically, I always call up the painter Gauguin and Tahiti to my mind.
今日も鬱陶しい天気が続いている。初蝉の声を聴き、関東甲信の梅雨明けが発表され、連日30度を超える温度、それに今日のハイビスカスのように夏の花が出そろえば、例年ならほぼ梅雨明けで、7月2日だったか、高らかに梅雨明け宣言を予告したんだが、すっかり予想は外れた。そういえば、もう一つの指標にしているヒグラシの第一声を聞いていない。このヒグラシが鳴き出したら、もう地獄だ。というのも、ヒグラシは夜明けの直前に鳴き出すのだが、この時期なら、午前5時前後ということになる。一匹のヒグラシがチチッと鳴くと、それを合図のように周りのヒグラシがそれこそ波が広がるように鳴き出す。清澄なあの鳴き声は堪らない。もう眠れないのだ。ただでさえ睡眠障害気味なのに、これからしばらくは、だから地獄ということになる。そのヒグラシの第一声がまだだから、梅雨明けももう少しお預けで納得。という、実にいい加減な自己流お天気予報だ。
このハイビスカス、見ると必ず、ゴーギャンにタヒチ島。さらに言えば、ゴッホを連想する。セットなんだ。ゴッホには若いころかなり心酔し、ゴッホ展が開かれれば必ず行くし、画集を集め、『ゴッホの手紙』は読むし、研究文献もかなり読んだ。そのゴッホと奇妙な生活を共にしたのがゴーギャンで、ヒマワリの絵もゴーギャンに気に入られたいから描いたし、糸杉の夜景もそう。ゴッホがこれほどの画家になったのも、ゴーギャンがいたからこそという側面がある。人間て、何がきっかけでどうなるか分からん。ということで今日の一句。