祭礼に 挿したインカの 百合偲ぶ


This flower is also called Alstroemeria and Yuri-Zuisen. It is a mysterious flower which is also called Inca’s lily because it grows a lot in the Andes mountains.
今ではよく見かける花になったが、そんなに知られた花ではない。
エキゾチックな雰囲気を持っているから日本古来の花ではない予想は付く。
その通りで、日本に持ち込まれたのは大正時代で、新しいのか古いのか、それほど広く知られなかったようだ。
学名のアルストロメリアが普通の呼び名だそうだが、和名では百合水仙と、百合と水仙の名を冠した随分欲張った名前がついている。
南米アンデス山脈の高山地に広く自生する花で原産地ともいわれている。
植物学者で有名なリンネが親友の名前を冠して付けた名前だそうで、現地アンデスではどう呼ばれているのか、だれ言うこともなしに、『インカの百合』とも言われるようにもなった。
この呼び名が一番ふさわしいと思うし、はるかインカの歴史に思いを馳せることができる名で胸がわくわくする。
インカ、マチュピチュ、クスコ、と聞くだけで歴史好きの人は胸躍るだろうし、インカ民族に伝わる創造神ビラコチャを讃えて催される祭礼で、この『インカの花』を挿した少女たちが踊る姿が目に浮かんでくるに違いない。