訪ね来る 人待ち顔や 山の百合

When walking near the country mountain, Yamayuri were crowding and blooming. Because there are few visitors, they seem to long for the person.

大阪岸和田市の東に神於山(こうのやま)という標高290mくらいの山があります。名前通り、神が座る山という信仰を集める山で、春木川、天の川の水源で、水源の乏しい南大阪では稲作に利用できる数少ない流水の源ということで信仰の対象になったのでしょう。

この一体は歴史も古く、渡来人も多かったのか、その名残を留める地名も多く残っています。

反権力意識が強く、戦国時代には、時の権力者織田信長にも楯突くような根来衆とか雑賀衆といった武装集団がいたのもこの地域です。

この神於山の麓にも神於寺という、盛んなときには100坊を超える宿坊を構える寺があって一大勢力を築いていたそうです。

今はお寺も小さく、この神於山も土・日くらいにしか訪れる人もなく、ウィークデイには出会う人は一人もいないということもあります。その山道に咲く山百合が人懐かしいそうに出迎えてくれました。

もう百合も時期を過ぎていますが、何故かここの百合は元気です。