ランタナも 一夏咲いて 実を結び

Lantana continues to bloom during summer and it bears fruit when it is around the end of summer. When all this fruit turns black, it is completely autumn.

季節の変わり目はこうしたぐずついた天気が多い。秋雨前線が日本本土を北に上ったり、南に下ったりしているからだ。上げ下げしているのは、北の高気圧と南の高気圧で、これが日本の上で勢力争いをしている。そこに時折台風がやってきて仲裁をするのかと思えば、かえって混乱させるからややこしい。

例年ならこの時期になると北の高気圧が急速に勢いづき勢力を張り出してきて、いわゆる秋晴れという日が続くわけだが、これも地球温暖化の影響で、相対的に北の高気圧は弱く、南の高気圧がいつまででも勢力を落とさないから、こうしたぐずついたお天気がだらだら続く。少し蒸し蒸しはするが気温がそれほど上がらないのがせめてもの救いだ。

今日のランタナも、梅雨の頃に咲き始め、ひと夏中咲き続ける強い花だが、黒い実をつけだしたから急速に秋は近づくだろう。

今年の彼岸の入りは9月20日で、23日の中日が秋分の日、26日が秋の彼岸のおしまい。この彼岸に合わせて確実に彼岸花が咲き始め、いよいよ秋だなと実感する。

皆が彼岸花に気を取られている頃も、ランタナは花を残し、実がすっかり黒くなると花は無くなる。そうすると人は肌寒さを感じ始め、冬の訪れを感じ始める。

巡り巡る季節はいつの年も変わらないけれども、そこに繰り広げられる人の営みは様々で、人も入れ替わる。

ゆく川の流れは絶えずして・・・