祭り酒 酔って頰染める 酔芙蓉

Suifuyo, drunkard cotton rosemallow, is white in the morning when it begins to bloom, in the evening it gets pink like a drunkard. That is the origin of the name.

酔芙蓉の花期は8月下旬から9月。花の色が一日で白から桃色、紅色に変化します。咲き始めの朝は白、お昼は桃色、夕方にはお酒に酔った様に紅をさすことから「酔芙蓉」と呼ばれるようになりました。

一日のうちに、朝、昼、晩と色を変える花は珍しいですが、ランタナのように、夏の初め、夏の盛り、夏の終わりに合わせて、黃、橙、赤(紫)と色を変えるもの。

バンマツリのように、数日、数週間をかけて紫から白に色を変えたり、スイカズラ(金銀草)も同じように白から黃に色を変えるものもあります。

バラなどは温度を変えれば色を変えるものもあります。

紫陽花は土の酸性、アルカリ性によって花の色を変えることはよく知られていますね。

アサガオも酔芙蓉と同じように一日のうちに色を変えることがあるそうです。

すべてこれらは何も人を喜ばせるために色を変えているのではなく、太陽からくる紫外線から実を守るためとか、昆虫を引き寄せ受粉しやすくするためとか、生き、そして種を存続させるために努力しているわけですね。

今日は和歌山県の紀の川市にある植物センターで見かけた「酔芙蓉」に因んでのお話でした。