行く秋に 今年最後の 花壇かな

There are flower beds in a corner of Teramachi Street, various autumn flowers blooming in the sunset. It is a regrettable sight which is the last remnant of this year.

ここ2、3日は好天が続いています。今朝も雲一つない秋晴れです。

昨夕、寺町通りを歩いていると、通りの一角に小さな花壇がありました。鶏頭や葉鶏頭のような秋の花や夏の名残の花が満開です。鬱陶しい秋梅雨も晴れ、秋の澄んだ空気と日差しを受けて、花々も勢いを得たに違いありません。

しかし、10月もあと10日ほど、霜月ともなればまさに霜が降り、この花たちも急速に萎んでいくことでしょう。そんなことを思うとこの花たちに何とも愛おしい気が沸き起こります。

こうして毎年毎年景色は同じことを繰り返しているのですが、それを眺める私たちは年を重ねるごとに取り巻く環境が変わり、同じものを見ても受ける感じは変わってきます。

昨夕は、ニュースで、中学生が祖父母を殺傷するという痛ましい事件を報じていました。同じ日にもこうして明暗を分ける出来事が起こるのも現実です。

美しいものは美しく、楽しいことは楽しく感じ取れる心を失いたくないという一日になりました。