懐かしの 湯豆腐求めて 嵐山

There is a favorite Yudohu restaurant in Arashiyama in Kyoto. Its name is Seizansoudo. It is the oldest restaurant in Arashiyama, located in Tenryuji Temple.

今日は京都嵐山の湯豆腐。多くの思い出があります。

いつも訪ねるのは天龍寺境内にある西山艸堂 (せいざんそうどう)。嵐山、嵯峨野にはたくさんの湯豆腐屋さんがあります。この時期ここを訪れる客で湯豆腐を食さない客はないというくらいです。その中でもこの西山艸堂 は最も古く、お値段も手ごろ、もともと天龍寺の宿坊であったので、落ち着いた雰囲気の中で、それこそ身も心も温まります。

そうそう、ここで使われるお豆腐は「森嘉」のお豆腐で、「森嘉」のお豆腐を使っている湯豆腐屋さんにしか行かないという「通」の方もおられるくらい「森嘉」のお豆腐は有名なんです。なんでも、夜通し掛けて作り上げたお豆腐は、朝、夜が明ける頃には売り切れるという噂を聞きました。

昔、予備校の教師をしていた頃、大学に合格した生徒や、もう一年頑張る生徒を連れてよく来たものです。ここを訪れるたびに、そうした学生たちの顔が思い浮かび、今ごろどうしているんだろう、もういい歳をしたおじさん、おばさんになっているんだろうな、食膳が供されるまでの間、しばし感懐にふけるわけです。

はじめの頃は、この嵐山や嵯峨野も今のように騒がしくもなく、訪れた時間によって、ここで先ず腹ごしらえをして、それからこの奥の嵯峨野界隈を散策したり、先に散策して、空腹のまま駆け込んでおかわりのご飯を二膳いただいたり、思い出はつきません。一冬に二度も三度も訪ねたこともあります。

また行きたくなってきました。それでは。