京景色 枝垂れ柳に 透かし見え

The scenery of Kyoto can be seen through the weeping willow that has begun to sprout.

大相撲大阪場所も白鵬の42回目の優勝で幕を閉じました。平成最後の大相撲を自分の優勝で飾りたいという志通りの、しかも全勝優勝です。

日本人でもこの「平成」を意識して志を立てる人がどれだけいるだろうと思う時、改めて考えさせられます。この区切り区切りの志が彼をここまで導いたことは、われわれにも教訓です。

優勝インタビューで「三本締め」を呼びかけ、館内がその柏手がこだましたことも素晴らしい。なんだかんだと批判する人いるが、彼のこの行動は単に人気取りのパフォーマンスとは思えません。

大災害の時にはそこに出向き、いろんな場面で日本人を励ましてきたことを思う時、やっかみ半分の批判はあっても、やはり大横綱です。記録面でも国技である大相撲で数々の大記録を立て、平成の大横綱どころか、不世出の大横綱だと思います。

優勝回数にしても、2位の大鵬で32回、全勝優勝が15回(2位、大鵬8回)、連続優勝7回(同1位、朝青龍7回、2位大鵬6回、白鵬6回)、通算勝利数1,120回(2位、魁皇1,047回)等々数え上げたら切りがありません。

連勝記録だけが、我が双葉山の69連勝が1位で、白鵬が63。かろうじて日本人としての矜持が保てたわけです。

平成最後の賜杯を一人で持てなかったことが彼には心残りでしょう。

来場所以降の進退も心配です。早くの回復を祈ります。