ご詠歌に 波音混じる 秋の風

Nariai-ji temple is the 28th temple in the Saigoku 33 Kannon Pilgrimage. It stands on the mountainside overlooking the “Amanohashidate” facing the Sea of Japan in northern Kyoto. A pilgrim is singing Goeika, Buddhist hymn, in the autumn breeze that carries the sound of the waves.

西国33カ所第28番札所成相寺(なりあいじ)は京都の北部、日本海に面した「天橋立」を見下ろす山の中腹に建つお寺です。709年創建ということですが、はっきりした寺歴はわかっていません。

海が荒れているときには波音が聞こえてきます。秋風の吹く中、一人の巡礼者が一心にお経を唱えています。長い五色幕が揺れ、お地蔵さんの横に建つ真っ赤な幟がはためいています。

深まっていく秋に、一抹の寂しさとともに心洗われるひと時です。