清流に 姿危うき 実むらさき

Murasakixikib hangs down with a lot of purple fruit between the rocks of the clear stream. Every time that the point touches the clear stream, the whole thing will shake. It seems to be just going to be swallowed by the clear stream.

清流が流れる岩間にムラサキシキブが紫色の実を付けて垂れ下がっています。その先端が時々清流に触れると実全体が揺れます。その危うい姿をみていると、自然と『源氏物語』に登場する様々な女性のことを思い浮かべます。これはまさにムラサキシキブという名に誘発された思いです。ムラサキシキブはもちろん紫式部、『源氏物語』の作者ですが、このムラサキシキブと紫式部や『源氏物語』とはなんら関係はありません。もともと紫色の実の塊という意味からついたムラサキキシミがいつの間にかムラサキシキブとなったということです。

ところで心配な台風21号がどうも東海から関東に上陸しそうな気配です。とてつもない台風だそうで、まだ15号の爪痕がたくさん残る千葉県のことを思うといたたまれない気持ちです。少しでも東にそれ、被害が最小限度にとどまることを祈ります。