さくら、さくら


 
今年もまた桜に酔いしれた。大阪は岸和田、梅の花がまだ散りやらぬ三月下旬、近くの桜はまだつぼみのままなのに、早朝散歩の途中にある氏神さん境内のたった一本の桜だけが花開いた。開花間近しのお告げである。間近しどころか、数日後にはあわただしくもあたりの桜が一斉に咲き始めた。まったくあっという間だ。
四月二日夜更け、京都高野川を通りかかると、もう満開の桜があたりの明かりを寄せ集めたかのように頭上に咲き乱れている。昼は通りがかりの車が徐行運転するもので大渋滞が起こるそうだ。
翌々朝、志賀からの帰り道、京都大原はまださすがにつぼみも堅い。京都府立植物園にも寄ってみた。枝垂桜だけが満開だ。気温も急に上昇してきた。この分では週末はもう満開だと予想したら、全くその通り。九日十日はもうどこを見ても桜、桜、桜、今年の桜は全く豊満だ。枝もたわわとはこのことで、多分、去年の酷暑を凌いだ勢いが今年こうして花開いたのだろう。
四月十日、京都宝ヶ池を何十年かぶりで訪ねてみた。やはり桜を尋ねてだ。案にたがわずもう花も盛りで、大勢の人が訪れていて、あっちこっちで酒盛りをするもの、ロックを踊っている若者の集団、静かに池の周囲を散策する二人連れ、皆が桜に酔いしれている。
夕刻、少し疲れた。静寂を求めて曼殊院に向かう。桜もさることながら、ここのつつじが美しい。遠くに桜を置いて手前のつつじが映えている。黄色のアカシアとレンギョウ、紫こぶしが心をいやす。
そして日をかえて竜安寺。石庭の向こうに立つ一本の枝垂桜が印象的で、皆が手前の縁側で見とれて腰を上げない。境内はここも桜桜だ。
この先もしばらく遅咲きの桜を尋ねることになりそうだ。

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