今年のさくら ― 2017 ー

 
今日は4月16日だが、ようやく桜も最盛期を過ぎたようで、ソメイヨシノにも若葉がちらほら目立ち始めた。それでも場所によっては桜花盛りといった光景もまだまだみられる。
気象庁が発表している大阪のさくらの満開日(2011-2016年)を見てみると、順に4/7、4/9、3/29、4/2、4/1、4/1で、今年は4/6だったわけだから、昨年、一昨年に比べると5日ほど遅かったけれども、平年が4/5だから、平年並みということになる。
といっても、人間誰しも、直近の昨年度の記憶は残っていても2年、3年に遡って比べるわけではないので、今年の桜は遅いなあということになるのだろう。
では、今年の桜が、昨年、一昨年と比べてなんで遅いんだろうと調べてみたら実に面白い。
今年は、関西に限れば、日本海側を除いて、1月末から2月の初めにかけて一時的に気温が高くなり、昨年より暖冬傾向となったため桜の花芽が休眠からやや目覚めにくい状態になったこと。それ以降は逆に例年に比べて気温が低めに推移したため、せっかく目覚めようとした花芽が、すぼんだままになったから開花が遅れたということだそうだ。
人間に例えれば、1月2月は寝床の居心地が良くうとうとしていて、さあ起きようとした3月は寒くて寒くてなかなか床から出られない。良くわかる気がする。桜も一緒なんだ。
各地の開花情報を見ても、あの暖っかい鹿児島の満開日が、今年は4/15というからこれもびっくりで、やはり同じ理由だそうだ。
それに、前々から不思議に思っていたんだが、桜は、と言っても桜でもソメイヨシノほか数種に限るそうなんだが、真っ裸の木からいきなりあんな立派な花を咲かせ、花が散り始めるころから葉っぱが出る、なぜだろうと。
普通に考えたら、あれだけ立派な花を咲かせるんだから、それ相当のエネルギーがいるんだろう。だから、葉っぱを先に出して養分を十分に作り蓄え、それから花を咲かせるというのが本筋のように思えてなならない。
しかし、自然はそうなってはいない。なんでも、桜は風媒花だから、葉っぱが先に出ると受粉の邪魔になるし、葉っぱを出すに十分な環境、つまり、太陽がしっかり上り、根から十分な水を確保でき、蒸散活動が過不足なくできる、そんな環境でないと葉は出せないという。
桜はそのために、秋になり葉を落とし始めたらすぐに花芽を付け、陽光乏しく光合成の効率も悪くなり、無駄な水分を体外から出さないためにも葉っぱをすっかり落とし、ひたすら花芽が開くために養分と水分を溜め置くという。
理屈はいろいろつけられるが、結局は人のに浅知恵。本当のところはよくはわからないだろう。
日本三大桜のひとつに数えられる岐阜県の『薄墨桜』は樹齢1500年以上と言われているが、理屈をああやこうやいっても収まらない。ただその生命力にあやかりたいだけだ。
そういえば、梅もしかり。ボケ、コブシ、ロウバイ、春を告げる多くの花々も同じだ。
世界をみれば、北朝鮮がどうの、シリアがどうのと、きな臭いにおいも漂うが、今のところ、2017年の春も無事に開け、あちらこちらから花情報がどんどん届く。
どうか、このまま世の中平穏に、自身も無事息災に、またあの夏の暑い日を迎えたいものだ。






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