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水素イオンについて
投稿日 | : 2024/12/09(Mon) 18:06 |
投稿者 | : とも子 |
参照先 | : http://ces-inter.com/annai.html |
現在看護系の予備校に通っているとも子です。化学の時間で、先生が「水素イオンは本当はないんだ」と説明したのですが、なぜだかよくわかりませんでした。誰か説明してください。
件名 | : Re: 水素イオンについて |
投稿日 | : 2024/12/09(Mon) 18:08 |
投稿者 | : さん太 |
参照先 | : http://ces-inter.com/annai.html |
先生がおっしゃるように通常水素イオンといっているのは、オキソニウムイオンといって、水に水素イオンがくっついたものをさします。この掲示板では表記上に制限があって説明しにくいのですが、酸素には価電子(最外殻電子)が6個あって、そのうち2個は水素と電子を共有しあって水分子を形成しているわけです。そして残りの4つの電子は2組の非共有電子対を形成していて、その一組に水素イオンが配位結合してできるのがオキソニウムイオンの正体であるわけです。共有結合がお互いに電子を出し合って、つまり共有しあって原子と原子が結合するわけですが、一方に非共有電子対があると、それを共有しあうかのような形で価電子を失った水素イオンなんかがくっついてできる結合の仕方を配位結合というわけです。俗っぽく言うと、たとえば、男性側が結納金を出し、女性側が嫁入り道具を出して男女が結婚するといったような具合の結びつきが共有結合であるのに対して、男性側が結納金も嫁入り道具も用意して、女性に身一つで来てくださいよといって結婚するような具合の結びつきが配位結合であるわけです。お分かりいただけたでしょうか。参考書で化学結合のところを少し勉強していただければよく理解できると思います。ここで化学を深く勉強している諸君に質問。オキソニウムイオンにはもう一組非共有電子対があるのですが、これに水素イオンが配位することはないのでしょうか。