ひと夏の 野山を覆った 葛の花

Kuzu flowers are in bloom.  People don’t pay much attention, but they are very beautiful flowers. Kuzu has a strong fertility and is among the world’s 100 most invasive alien species.  It is a plant that is disliked by filling up vacant areas and wilderness throughout Japan, covering with trees and withering.  However, the relationship with human beings is old and has been used for food, clothing, daily necessities and medicine.

今や嫌われ物の葛がきれいな花を咲かせました。葉の下に隠れて咲きますから、いっそう人目に付きません。

繁殖力が強く、空き地という空き地、どんな荒野にも根を伸ばし見る見るうちに辺りを覆い尽くします。1日に10㎝は成長します。少々高い木でも、いったん葛が巻き付くと数日のうちに覆い尽くされ、場合によってはその木は枯れてしまいます。そんなことで、「世界の侵略的外来種ワースト100」にもリストアップされているほどです。

そんな葛も、人との関わりは深く、古くは縄文時代から、食料、衣料、生活用品、飼料、薬などなど多くのことに利用されてきました。

葛切りはすき焼きに使ったり、冷やして蜜をかければ冷菓にもなりますし、片栗粉とは言いますがほとんどがジャガイモの澱粉で、本物の片栗や葛の片栗粉は美味しくて値段も高い。ジャガイモの澱粉は体を冷やすといわれていますが、葛の澱粉は、葛根湯という漢方の薬にも使われているくらい体にも良く、体を温める作用があります。

蔓を利用して網籠を作ったり、繊維からは糸が作られます。家畜の飼料としても今でも使っている地方があります。

そんな葛も今では単なる雑草。嫌われ物の雑草です。いちど蔓をたどって根を掘り起こしてください。大きな芋が掘り出され、擂粉木でおろして水に晒しておくと澱粉ができます。滋養・栄養たっぷりの葛根澱粉が得られます。

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