白薔薇の 花芯は深く 艶めきて

It is a white rose when you look at it from a little distance, but the flower core has a cream color.  It has a mysterious charm that can draw your heart. It looks like a gentle mother and lover.

遠くから見ると白いバラですが、近づくと淡いクリーム色をしたバラです。花芯に迫るほどその色を深くし、吸い込まれるような錯覚にとらわれます。

春最後のバラがさく公園でいちばん目に留まったのがこのバラでした。

「艶めく」とは現代語では、艶っぽいとか色気があるとかのニュアンスでとらえられますが、古語では、現代語のような意味もありますが、「みずみずしくて美しい。清らかであるとか、「上品である。優雅である。情緒がある。」というような意味合いが強く、「その里にいと艶めいたる女はらから住みけり(その里にとてもみずみずしくて美しい姉妹が住んでいた)」―伊勢物語―のように使われています。

見る人の思いはまちまちで、世代により、境遇により、思いは違い、巡らす想像も違うでしょうし、どちらの意味でとらえられても、どちらも真であるからこそ面白いのです。

それにしても艶めかしいバラには違いありません。

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