まさしく、じぇじぇじぇ、である。
「朝ドラ」という言葉は知ってはいたし、中でも「おしん」は人気ナンバーワンであることくらいも知ってはいたが、今までまともにこの手のドラマは見たことはなかったし大した関心もなかったが、この「あまちゃん」だけは第1回から最後の第156回まで、およそ3か月くらいかかったが、やっとこの11月17日に観終わった。
iphoneを持ち歩くようになってから、NHKの「オンデマンド」を視聴するようになったが、「あまちゃん」が人気になっていることを知って、暇なときにたまたま喫茶店で見たのが最初だった。
「オンデマンド」なら時間に縛られることはないし、好きな時に好きなように観られるから、第1回目から、時間があれば何回分も連続して観ることもできる。
ドラマ構成のことはよくわからないが、まず出だしの音楽がいい。スッタカタッタ、スッタカタッタとまずこのリズムに引き込まれる。
俳優のことも宮本信子を知っているくらいで初めて見るような俳優ばかりだが、色とりどりのあくの強そうなキャラクターを持ち合わせた俳優たちが十二分に持ち味を発揮し、主演の能年玲奈の素人っぽさと言おうか、地のままの明るさを際立たせ、視聴者との距離感を縮めたのが人気の原因ではないかとも思った。
笑いあり、涙あり、どこにでもあるような日常性が大げさにあぶり出され、パアッとはじけるようなハチャメチャ振りも、東北大震災以来塞ぎがちな国民感情の鬱憤を払いのける効果があったのではなかろうか。
朝の15分のドラマだそうだが、それゆえか、どの場面にも見せ場があり濃い内容で、よくもまあ150回も160回も綴り合せられるものだと感心もしたし、見直しもした。
ドラマの感想をどう書き表しらいいのかよくわからないが、観終わって、心が明るくなったのは確かだ。