京都美山を訪ねて

♭♯♭  美山の子守歌 ♭♯♭

琵琶湖の湖西道路(国道161号)の和邇ICから比良山脈を裏にまわると国道376号に出る。京都と福井敦賀を結ぶ通称「鯖街道」だ。
そこから寂光院や三千院で有名な大原の里に向けて京都方面に少し進むと正円寺という寺があって、そこの信号を右に入ると京都府道477号に入る。
急坂あり、九十九折りあり、路面こそ舗装はされてはいるがまさに地獄道だ。おそらく都会では気温30度を越しているだろうから24度は涼しい。
百井の集落はまるでタイムスリップしたような集落で、車に乗っている自分がおかしい。
集落の案内板を見ていると腰の曲がった野良着姿のお婆さんが人懐かしそうに近づいてきた。顔はしわくちゃだらけだが、肌がつやつやしている。なんでも右に曲がると行き止まりだそうで「注意しなさいよ」と優しく教えてくれた。
百井峠を越すと花背の里だ。百井の集落よりは開けているが、ここにも日本の原風景が広がっていた。
「京都花背山村都市交流の森」という立派な施設があって、立ち寄ってみると、どこかの中学校が1週間の合宿に来ているということで施設には入れない。
そこから477号を少し進むと「峰定寺」の案内板があったのでその道に折れる。14,5分進むと一席2,3万円というから足もすくむ料亭があって、その先に峰定寺が凛として佇んでいた。「本山修験宗峰定寺」というから、修験者のお寺なんだろう。横を流れる清流にはイワナの群れが遊漁していた。
また477号に帰り、花背中学校前の交差点を右に折れ府道38号に進み佐々里峠を越すと今回の目的地「かやぶきの里」美山北村集落である。
集落入口に立つ赤いポストが印象的で、梅雨の晴れ間に広がる美山の里にはタチアオイがいたるところに咲き、かやぶき屋根と相まってまさに日本の原風景そのものであった。

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