
前回はAppleの日記アプリ「Journal」を紹介しましたが、では具体的にどう活用するかが今日のテーマです。
子供のころ、夏休みになると「絵日記」の宿題が毎年のように出されました。皆さんいろんな思いで受け止めたでしょうが、僕は楽しみでした。絵をかくのが好きで、毎日何を書こうか、まず絵の素材を探したものです。
しかし、そうしたことも小学校の頃までで、今に至るまで日記をまともにつけたことがありません。毎年、年初めの頃には本屋さんに様々な日記帳がうずたかく積まれていました。何度か、今年こそはと日記帳を買ったことがありますが、いつも三日坊主。こりゃだめだともうすっかり日記帳のことなんか忘れてしまっていました。
こんな僕にも持続可能な日記のつけ方が「三行日記」です。提唱者は順天堂大学医学部の精神科医小林弘幸教授です。
先生はその主な趣旨として、自己理解を深め、心の状態を整えるための簡便な方法として、以下の点を挙げています。
- 簡潔さ: わずか三行という短い形式なので、忙しい人でも無理なく続けやすい。
- 客観性の獲得: その日の出来事、感情、そして学びや気づきを記録することで、自分自身を客観的に見つめ直すことができる。
- 心の整理: 日記を書くという行為を通して、漠然とした不安や悩みを言葉にし、整理することで、心の負担を軽減する効果が期待できる。
小林先生は、三行日記を通じて、過去の経験から学び、現在をより良く生きるためのヒントを見つけ、未来に向けて成長していくことを勧めています。
始め方としては、先生は、手書きで書くと効果が高まるので、お気に入りのノートを用意することを進めていますが、僕は「Journal」を利用して次のようなやり方で三行日記を書くことにします。
- 毎晩寝る前に記録:
- 今日一番良かったこと(ポジティブな気持ちを育む)
- 今日一番嫌だったこと(ストレスを吐き出す)
- 明日の目標(未来への意識を高める)
- 簡潔に書く:長文ではなく、短い文章で気軽に続けられるようにする。
- 写真や音楽を追加:その日の出来事をより鮮明に記録できる。
- 日付を記入(リマインダーを設定):後で振り返りやすくなり、習慣化しやすくなる。
この習慣を続けることで、心の整理ができ、前向きな気持ちで毎日を過ごせるようになる気がします。