湯上がりの 心も癒す つるし雛

At the Inatori hot spring town of Izu, the festival of Hanging Hina, a traditional event, began. The festival was originated to honor that the mothers of poor peasants made hina dolls from old clothes for their daughters.

「つるし飾り」発祥の地をうたう静岡県東伊豆町の稲取温泉の「つるし飾り祭り」は、福岡県柳川の「さげもん」と山形県酒田の「傘福」とともに「日本三大つるし飾り」のひとつとして知られています。

江戸時代においては、お雛様を購入できる裕福な家庭はまれで、せめて、お雛様の代わりに愛する子供や孫のために手作りで初節句を祝おうと、母親や祖母が「つるし飾り」をしたのが稲取の雛のつるし飾りだそうです。

一度は廃れかけた風習でしたが、1998年から毎年「雛のつるし飾りまつり」として復活、地区全体を会場に様々な箇所で様々な雛人形が飾られています。

写真は、素盞嗚神社(すさのおじんじゃ)の118段の石段をひな壇に見立てた雛飾りで、両脇には無数のつるし雛が飾られていて圧巻です。

稲取の「つるし飾り祭り」は1月20日から始まっていますが、素盞嗚神社(すさのおじんじゃ)の「つるし雛」はこの20日から始まり、3月10日まで開催されます。

これから3月3日の「桃の節句」「ひな祭り」まで各地で「ひな祭り」に因んだ様々な催し物が繰り広げられることでしょう。