原子力発電


★☆★ 原子力事故の検証 ★☆★

原子の姿をとらえておよそ100年、原子爆弾を作り、平和利用にと原子力発電を生み出し、その恩恵に浴してきて、今そのずさんな管理が未曾有の原子力災害に直面している。

原子力発電を継続利用するか、それともそれを廃棄し、新たな自然エネルギーによる電力確保を目指すのか、日本はもちろん世界はその選択を迫られている。

そもそも原子力発電を目指したのは、水力発電にはその開発に莫大な費用が掛かり、地形的にも、比較的恵まれている日本でもその開発の数には限界があり、それに代わる火力発電は当初は原油価格も安く設備費用も水力発電に比べればはるかに安いというメリットがあったが、その後原油の値段も高騰し、いつかそうした化石燃料は枯渇する、さらに地球温暖化の元凶である二酸化炭素を排出する、それやこれやのことを考えた末行き着いたのが原子力発電である。

今や、世界にある原子力発電所の数は500か所を優に超え、30か国を超える国で稼働していて、アメリカだけでも104基、日本は55基でフランスの59基に次いで世界第3位、さらにアメリカでは30基、日本で20基の新たな建設を予定しているのが現状だ。

そして中国をはじめとする発展途上国にとっては原子力発電こそ国家発展の基礎エネルギーととらえられ、ますますその数は、たとえ今回の原発事故があったにしても、増えていくだろうと予測されている。

この世界的趨勢を見るとき、はたして今、我が国だけが原子力発電を廃棄できるのか、廃棄していいのか、それに代わる代替エネルギーを創り出し、世界の潮流を変えることができるのか、電気なしの生活は考えらられないし、経済的基盤は大丈夫なのか、国際社会で生き残れるのか、とふと疑問になる。

太陽光発電をはじめ様々な自然エネルギーが考え出され、現に稼働していて日本は世界でもトップレベルにはあるが、現状ではとてもとても原子力エネルギーに代わるものではない。

1979年のスリーマイル島、1986年のチェルノブイリ、我が国では1999年の東海村などをはじめ世界で原子力事故は多数起こってきた。その都度、原子力に対する恐怖は増しはしたが同時に原子力発電所の数はうなぎのぼりになっている。

理想を語るのはやさしく、勇ましい。

原子力利用の夢を語るなら、今の原子力エネルギーは「核分裂」によりそのエネルギーを取り出しているのだが、「核融合」からエネルギーを取り出せるなら、今のような放射能汚染はない。自然エネルギーを利用するよりもクリーンかもしれない。しかも今よりもっと大きなエネルギーを取り出せるのだ。

「核融合」を利用した原子力発電はまだまだ先のことだが、「核」にたいしてただ恐怖するだけでなく絶え間ない研究と努力を続けるならば、今の原子力発電を自然エネルギーによる発電に切り替えるよりは早いかもしれない。

今回の福島原発事故はあまりにもずさんな一部の人たちの原子力管理に起因している。

原子力発電を止めるべきではない。できる限りの自然エネルギーも取り入れよう。せっかく手に入れた人類の叡智をむざむざ放棄せず、叡智を叡智として謙虚に享受し、自然に対する畏敬を深めるなら、今回の困難も乗り越えることができると思う。

これがぼくの行き着いた意見である。


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