ある大手製薬会社の健康サイトに、「寒さと乾燥に強く、暑さと湿気に弱いインフルエンザウイルスにとって、冬は最も活発になれる季節。インフルエンザが冬に流行るのは、そのためです。」と書いてあるんですね。ちなみに、他の「インフルエンザ」とか「風邪」とかで検索して調べてみたら、例えば、「のどの粘膜が乾くと風邪の原因となるウイルスが体内に侵入しやすくなってしまいます。のどの乾燥を防ぐため室内では加湿器 を使うとよいでしょう。湿度は60~80%くらいに設定します。ウイルスは空気が乾燥した状態で活動が活発になり、逆に湿度が高いと死滅します。」といったように、どれもこれと似たり寄ったりの表現が多いんです。
果たしてそうでしょうか。ウイルスの専門家ではありませんので、ここに言われている事の真偽を判定する能力は持ち合わせていませんが、ウイルスといえども生物の範疇、つまり、細胞をベースにして生命活動を行う生命体とは言えないかもしれませんが、自己増殖をおこなうという意味では限りなく生物に近い存在で、適度の温度と適度の湿度は生命体維持にとって重要条件になると思います。
ですから、インフルエンザウィルスが「寒さと乾燥」に強く「冬に最も活発になれる」のではなくて、冬は外気が寒くて乾燥していて活発に活動できないから、暖かくて湿潤な人の体内は格好のすみかになり、他の季節に比べて圧倒的に体内に入ってくるウィルスが多くなる。ウィルス自体は季節のいかん、自然環境のいかんを問わず常時、体の内外に存在するけれどもその数が問題で、ある限度以上に体内で増殖するといろんな悪さをしだすわけで、冬にインフルエンザウィルスが猛威をふるうのは、「寒さと乾燥に弱く、適度な暑さと湿気に強いインフルエンザウィルスにとって、冬は人の体内で最も活発になれる季節。インフルエンザが冬に流行るのは、そのためです。」となるんではないかと、だから、部屋を暖かくして湿度を60~80%くらいに設定するとウィルスは何も人の体内に逃げ込む必要がないわけで、部屋の中に居場所を移す、よって体内のウィルスは絶対量が減るからインフルエンザにかかりにくくなる、と、こう考えるのが正しいんじゃないかと思うんですがね。
誰かウィルスに詳しい人、教えてくれませんかね。
【追伸:2019年】
今年は8月から全国的にインフルエンザが流行っているそうです。沖縄では警報も出ています。この原因も同じで、猛暑でインフルエンザ菌は耐えられず、環境的に好都合な人体に避難してくるからです。早く学者諸君、検証してください。
【参考】