あなたが輝けば、土も輝きます
あなたが泣けば、土も泣きます
土のぬくもりは、あなたのぬくもりです
土に火(いのち)を与えると、あなたの炎(こころ)が躍ります
陶芸を始められたとか。
とっさに浮かんだ詩です。
女40、男もそうでしょうが、齢(よわい)40は確かに人生の岐路です。
それでも多くの男は迷いはあってもこれまでの道をたどって行くのでしょう。
夢はあっても、家族のこと、能力や財力を考えた時の夢の実現性、いろいろなことを斟酌すれば余りにもリスクが大きいし、確かな道を選んでしまうのも悪い選択ともいえません。
それに比べたら、女の道は複雑です。
子供がいたら、まだまだ手を離せない方も多いでしょうし、さればといって、このままで人生いいのかという自問と、自分探しに気が急く思いもわかります。
いい旦那がいて、仕事もあればまた話は別ですが、あなたのように、ある意味、境遇に恵まれ、何不自由ない生活を送ってきた人ほど、その迷いは深いと思います。
いっそう子供の教育に傾いていく人、外に仕事を見つけていく人、いろいろなことで結局旦那と折り合わず離婚に踏み切る人。実に様々です。
いずれの道をたどろうとも、結局は自分だけの道、平たんな道だけでは終わらないでしょうし、いばらの道だけではないはずです。
さしあたり、迷いの中に見出した陶芸は正解だと思います。
女40、迷いの情念と作り上げた土くれを窯に放り込み、しばしの間を取ることは大切です。
これはという作品ができたら是非見せてください。
楽しみにお待ちいたしております。
女40この女性はどんな作品を制作中なのでしょう。
私の40歳は大海原に裸で飛び込んだ40歳でした。
そして、20年、その40歳の自分に拍手を贈っている60歳の自分がいます。
運命と戦ってやる。の、20年が。これも運命なのか。
やはり、水のごとく 雲のごとく なのか。