前稿では、胸の真ん中に今まで経験したことのない異様な動悸を感じ、救急搬送、翌々日(1/15)に精密検査、その翌日にはさらにカテーテル挿入によるさらなる精密検査と相成り、結果、狭心症の疑いは残るが、心臓冠動脈にはさしたる異常はなしということで、無事2泊3日の人生初めての入院生活を終えたことを綴った。
救急搬送してくれた消防局隊員、治療そして入院生活をサポートしてくれた病院の医者、看護師、病院職員にはこの場を借りて、心からの感謝の気持ちを伝えたい。
で、昨日(2/15)1カ月後検診ということで、病院に赴き、検診を受けた。狭心症にかかわる主な検査結果は次の通りだ。
・総コレステロール 239 → 157 (基準値 150~210)
・HDL(善玉コレステロール) 49 → 63 (基準値 40~86)
・LDL(悪玉コレステロール) 161 → 80 (基準値 65~139)
・LDL/HDL 3.3 → 1.3 (判断基準 2.5以上だと動脈硬化や血栓のリスクが高い。ほかの病気がない場合は2.0以下に。高血圧や糖尿病がある場合は1.5以下に。)
・中性脂肪 178 → 111 (基準値 30~150)
学校の成績で言えば、五段階評価で2から4に上がったようなものである。
これももちろんひとりでにこうなったのではなく、病院での食事を参考にし、指導を受けた通りの食生活の見直しと運動の取入れを実行した結果である。
そう、病院ではぼくひとりのために栄養士が1時間余り、食生活改善のための講義をしてくれたのである。なんとありがたかったことか。そのためにもと。
夜分にはまだ家庭教師や塾講師の仕事をしているので、日曜日以外は夕食はだいたい4時か5時、朝食は8時くらいだから、昼食は取らない。というよりも取れない。
一人暮らしでいるとどうしても外食が多くなり、自分で作ってもインスタントものが多くなり、その結果、脂肪分の多いもの、塩分の多いものを取りがちになる。野菜も気慰め程度。
まずこの食生活の改善から取り組んだ。
野菜を種々織り混ぜ主食と同じ程度に取り、脂肪分の多い食材はできるだけ削減、塩分も極力取らないようにするために、例えばラーメンを作ってもスープはほとんど飲まないとか、調味料も酢や味醂で味付けするとか、自分なりに今までとはまるで違った食作りに勤しんだ。
運動も、今までも、極力車に乗らないとか、暇があれば散策に出かけるとか、それなりに気には掛けていたんだが、やはり気まぐれなところ無きにしも非ずと気付き、毎朝1.6km、毎晩1.6km、合計1日3.2km 歩くことを決意し、実行した。
その結果が、下のグラフに示す通りの結果だ。
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今までも結構健康には気を付けてきたつもりだが、今回こうして狭心症の兆候が出て、心臓のカテーテル検査まで受け、気づいたことは、やはり今までの食生活をはじめ、生活万般がいかに惰性的で無意識な状態で送られてきたかとということである。若いときはそれでも体力にものを言わせ凌いできたんだろうが、年を取るとそうはいかない。肉体のあらゆる個所に、金属疲労ではないが、肉体疲労が出てくるのは当たり前の話で、それにどう対処し立ち向かっていくか、意識した生活を送らねばならないことを痛感した次第である。
この2月15日、病院で診断待ちをしているとき、偶然テレビでNHKが「微小血管狭心症」を放映していて、病院ではよく聞き取れないので、翌日オンデマンドでさっそく見たが、前稿でも自分がそうではないかと素人判断したとおり、差し迫った危険性はないが、いつ何時本格的狭心症、さらに心筋梗塞に発展しかねないリスクをしょっているということを自覚させられた。
ちなみに、この「微小血管狭心症」は若い方も、特に閉経前後の女性にかかる方が多いということだそうだから、体のどこかに原因のわからない異変を感じたら、まず医者の見てもらうことをお勧めする。
ご同輩のご参考になれば。