この日ぞと 雌伏八年 蝉の声

The cries of Semi have being got noisy. The Semi’s shell can be seen in the trees and grass. The Semi spend 3 to 17 years in the soil, become adults, molt, males continue to cry for a week in search of females, and die together.

セミが本格的に鳴き始めました。木や草にもセミの抜け殻が沢山見受けられます。ほぼ1週間、オスはメスを求めて鳴き続けます。恋が成就したのかしなかったのか、路上で大往生を遂げたセミの亡骸をよく見かけるようになります。

子を宿したメスは針状の卵管から土に卵を産み落とし、卵から孵った幼虫は3年から長いもので17年もの間土の中で命を育み、成虫になり、梅雨明けを見計らって木や草に登り、脱皮して、その輪廻を繰り返します。

源氏物語の『空蝉(うつせみ)』の「空蝉」は、光源氏から求愛される女性の名前ですが、空蝉とはもともとセミの抜け殻のことで、脱皮してたかだか1週間、その日のうちに鳥に食われてしまうかもしれない、そんな儚いセミの一生を女性の運命に移し替えたり、人の一生を移し替えて、儚いこの世の意味にも使われます。

これから迎える夏はまさしく太陽も生命も「盛者必衰」。蝉の声が騒音にしか聞こえない西洋人と日本人の違いはどこから来ているんでしょうね。

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