思い出は いも寝られずや お餅つき

We Japanese pound rice to make traditional New Year’s cakes at the end of the year. I could not sleep because I could hardly wait for the evening before pounding Mochi.

今日辺りから、近所中からペッタンペッタンお餅つきの音が聞こえてくる。明日お餅つきだという前の晩は眠れない。

まだ明けやらぬ朝4時くらいには近所の人が集まって餅つきの準備を始める。

3段重ねの蒸籠(せいろ)から湯気がもうもうと立ち上がる。

上の2段を一人が持ち上げ、もう一人が一番下の蒸籠を逆さまにして蒸し上がったもち米を臼に落とす。おっちゃんが杵をつく。おばちゃんが餅をこねる。よいしょ、よいしょ。周りから掛け声が上がる。掛け声と笑い声が飛び交う中、朝が白け始める。

つき上がった餅を片栗粉を真っ白に敷き詰めた大きな板に移し、先ずお鏡餅を作ることから始める。これはベテランのおばあちゃんの独壇場だ。

やがて待ちに待った小餅作り。子どもたちの出番だ。おばちゃんがちぎって、それを子どもたちが丸める。つきたてのお餅の香りがなんとも言えない。つい頬張ってしまう。隣のおばちゃんがそれにあんこを入れてくれる。うーん。

もう何十年もの思い出だ。この時期になると、ふつふつと思い出が蘇る。

どうか新しい年もいい年になりますように。

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