滝しぶき 浴びる桔梗と カナカナと


Sounds of waterfalls and cicadas are only noise for foreigners, but not for Japanese. They remind Japanese of the season or the various feeling.

日本人は独特な感覚を持っているようだ。小泉八雲が日本にやってきて松江に住み着いたとき、鈴虫を大切に飼っている隣人を不思議に思った。最初はこんなうるさい虫をなぜ大切に飼っているんだろうと。

しばらく住むうち、やっと気づいたそうだ。美しい。この音色は美しい。隣人はこの音を鑑賞したいから飼っているんだと。

鈴虫を通して隣人と親しくなり、秋の夜長、ともに鈴虫の音を鑑賞しながら談笑し合ったという。

鈴虫も蝉も滝の音も外国人にはただうるさいだけの騒音にしか過ぎないそうだ。そんな中にもやはり日本人と同じ感覚の人もたまにいるそうで、しかし、変わり者ということになる。

暑い暑い夏も風鈴の音で涼を感じ、川のせせらぎにも耳を澄まし、浴衣にうちわ、すだれの内でゼリーの京菓子を食べて満足げ。

日本人は本当に不思議な民族だ。

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