The origin of the famous hot spring “Hanayama Onsen” in Wakayama city is said to be the year 803 AD. A hot-spring pole stands at the entrance and Fuyo’s flowers were leaning against it and blooming listlessly.
和歌市街のはずれ、何の変哲もない住宅街の一角に、知る人ぞ知る名湯がある。地下500mから自噴する“源泉かけ流し100%濃い茶褐色の湯”が自慢の昭和の香りを色濃く残す温泉宿「花山温泉」である。
別名「薬師の湯」として市民にも親しまれる花山温泉の起源は、遠く803年まで遡れる、日本三古湯(有馬温泉、道後温泉、白浜温泉)に次ぐ温泉で、歴代の天皇が熊野詣の折は必ず入湯したという曰く付きの温泉である。
天変地異による地質の変化でしばらく自然湧出が止まっていたが、ボーリングにより再び自然湧出し、昭和43年(1968年)に再開されたので“昭和の香り云々”というキャッチフレーズを掲げている。
近くの花山の登ると、万葉集でもよく歌われた和歌の浦や、除夜の鐘で毎年のように放映される紀三井寺が一望できる。
残暑厳しい晩夏の一風呂もなかなかいいもんだ。