立ち姿 城にも負けぬ 大工方

A guy who commands while dancing or bouncing with a fan in his hand on the roof of Danjiri, the festival ground car, is called a carpenter. It is very dangerous and he sometimes falls off the roof and may cause serious injury. Still there are many men who volunteer for carpenters every year.

16日(日曜日)は予報では雨でしたが、すっかり晴れ渡り、澄み切った青空が広がっていました。

岸和田だんじりの「本宮」の日です。台風21号の影響もあって、観覧席も資材不足で設けられなかったそうですが、晴れて良かったです。

岸和田だんじりは300年前から引き継がれている伝統行事で、今では約40万人の人が訪れるそうです。

岸和田っ子にとっては「だんじり無くして何が人生」という一大行事で、もう梅雨明け時分から街全体が浮足立っています。

教え子にも相撲で大阪のナンバーワンと言う子がいましたが、高校進学の際、全国の有力高校から特待生のお誘いが掛かっているいるのに断って、地元の高校に進学した子がいました。地方に行ったらだんじりができなくなるというのが理由です。

地域社会が希薄化する中で、こうした伝統行事を守る事によって人の連帯感が育まれることは大切なことです。全国各地にもこうした例はいっぱいあって、これが日本の社会基盤になっているように思います。

だんじりの上に立って団扇片手に飛んだり跳ねたりしながらだんじりの指揮をとる人を「大工方(だいくがた)」といいますが、皆の憧れの的です。

もともと荒々しい祭りなので、だんじりの応急修理を受け持つことから欠かせない人材で、それが「大工方」の起こりだそうです。

「角回し」といって、だんじりを街の角で全速力で駆け抜けることが醍醐味で、そのときにこの「大工方」が屋根から転げ落ち、場合によったら死ぬこともあるそうですから、まさに命がけ。

五穀豊穣を祝っての秋祭りは、こうして人の情念を掻き立てる祭りでもあります。

あと七日 満を持しての 彼岸花

The buds of Higanbana, cluster amaryllis, have inflated. It is the Autumnal Equinox Day after seven days. By that time they will open the flowers all at once.

来週の日曜日、9月23日はお彼岸の中日です。

彼岸花は蕾を膨らませ、その日を今か今かと待ちわびている風です。そしてお彼岸には確実に花を開きます。まるでカレンダーに合わせるかのような正確さです。

春の桜のように絢爛さはありませんが、野山のいたるところ、今では街中のちょっとした空き地にも、真っ赤な花を咲かせます。

一つ一つの花は、桜のひとひらの花に比べるとはるかに絢爛です。花街の花魁を思わせる妖艶な姿です。

北原白秋は「曼珠沙華」で今は亡き赤子を偲ぶ女性を詠いました。華やかそうに見えるけれども、その裏にある悲しさを感じさせる詩です。

以前にこんな投稿もしましたから見て下さい。

曼珠沙華  ・彼岸花