A large chicken head that is about the height of a person protrudes into the road. It is as if the face of the person passing the road is being authenticated.
道を歩いていたら、家に生垣から大きな玉の鶏頭がぬっと道にはみ出しています。ちょうど顔の高さなので思わず挨拶をしました。人相が悪いのか頭を引っ込めてくれませんので、潜って通り抜けました。
潜り抜けた向こうには、刈り取りもほぼ終わり、脱穀も終えた藁こづみが涸れた田んぼのあちこちに立っています。もみ殻を焼く香ばしい香りも漂ってきます。
日を追って深まりゆく秋。この平穏がいいのか悪いのか。寂しさだけが募ります。