
I feel even my heart turns red when I walk along the road lined with red autumn leaves. And I feel that Beethoven’s piano sonata No. 23 “Apassionata” can be heard from a distance.
The last rose of this year blooms in the rose garden of the nearby park. The atmosphere isn’t gorgeous but moist and calm. There are few people and I can feel even a little loneliness.
公園の木々は色付きもうすっかり晩秋の雰囲気です。その中の一角にあるバラ園には今年最後のバラがそこそこには咲いています。
紅葉とバラ、なんかあまりしっくりいきません。初秋のバラ、晩秋の紅葉なら何とか納得も行くのですが、「木枯らし一番」も吹いたというこの時期にバラですからね。
最近の傾向なのか昔からそうなのか。やはり地球環境の変化で何もかもが昔とは変わってきている、そんな気がします。
それはともかく、秋のバラは何度も取り上げましたが、気品があり、気高ささえ感じます。それゆえに、孤高の寂しさが感じ取られ、美しさだけに見惚れる気にもなりません。
生々流転、季節の巡りは人の一生にも感じ取られ、歳取るごとにやるせない気にもなります。
反面、これから迎える厳しい冬にも立ち向かえる準備もしなければという気力もまだ起こります。
Susiki, Japanese pampas grass, is very popular in Japan. The moon which you can see on the 15th is called “Chushu-no-meigetsu” which means “Mid-Autumn moon” and Susuki is decorated. In late autumn, many people visit to see Susuki. This is a traditional Japanese custom. However, in other countries, Susuki is seen as a mere weed.
ススキは、外国では単なる雑草、それどころか「世界の侵略的外来種ワースト100」に数えられている植物ですが、日本では昔から関心の深い植物です。
古今和歌集にはよみ人知らずの名歌、
小倉山 麓の野への はな薄 ほのかにみゆる 秋のふゆくれ
など多くの歌の詠まれていますし、枕草子にも、
これに薄を入れぬ、いとあやしと人いふめり。秋の野のおしなべたるをかしさは、薄にこそあれ。穗さきの蘇枋にいと濃きが、朝霧にぬれてうち靡きたるは、 さばかりの物やはある。
と語られています。
歌だけではなく、実際生活の中でも、茅葺の屋根に使われたり、作物の露除けや霜除けにも使われてきました。日本人とは密接な関係があるんですね。
「中秋の名月」の日には月見団子とススキは欠かせませんし、日本人の死生観にも深くかかわっていて、現代でもその影響か、「船頭小唄」や「昭和枯れすすき」といった歌が流行ったり、各地のススキの名所には大勢の人が押しかけます。