真田 泰昌 について

長年予備校の教師をやってきました。パソコンとの付き合いは古く,1号機からの付き合いで、プログラムもすべて自前でした。日本語もカタカナがやっとという時代でしたから,今はもう浦島太郎もびっくりです。

咲き初めし 桜の何と 愛おしき

Although it is still in late January, cherry blossoms have started to bloom.  The cherry blossoms in full bloom are also beautiful, but the few cherry blossoms that have just started to blossom are not only beautiful but also I feel lovely.

桜便りがあちらこちらから聞こえてきます。もう満開に近いものもあれば、まだまだ蕾が固いものもあります。

節分、そして雛祭りと言えば梅ですが、もうそんなのを通り越して桜ですから、気ぜわしいというか、頭が混乱します。

桜も満開は満開で美しいですが、こうしてまだパラパラと咲く桜も風情があって大好きです。

満開であれば一輪一輪の花には目が向きませんが、咲き始めの桜は一輪の花にも目が向かい、あらためてその美しさと愛らしさに感動します。

テニスに相撲にと家に引っ込んでいることも多いですが、これからますます外に足が向かう気がします。

アラセイトウ 大寒の日も よそ事に

Daikan: It’s the coldest day of the year on the Japanese calendar, but Araseito is vigorously blooming even on the day. Araseito is a Japanese name for Stock.

アラセイトウはストックの和名で「紫羅欄」と書きます。中国原産のもの、ヨーロッパ原産のものがあり、中国原産のものは特にオオアラセイトウといい、「大紫羅欄」と「大」が付くようです。オオアラセイトウは別名「諸葛菜」とも書き、諸葛孔明が広めたという逸話から付いた名前だそうですから、東洋でもかなり古くから知られていたのでしょう。

今は品種改良で、中国産のものもヨーロッパ産のものも見分けがつかないほど様々です。

1月20日が今年の大寒でしたが、いうほどの寒さはなく、といっても北国はやっぱり寒いのでしょうが、お天気もよく、昼などは歩いていると汗ばむくらいでした。

近くの公園に出かけるとこのアラセイトウが道沿いに植えられていて、勢いよく咲いているのには驚きました。この寒さにこの勢いがどうも理解できません。近づくと香りもよく、こちらまで元気になります。

あれっ、まだ1月なんだと、今日は1月がとても長く感じる一日でした。

珍しや 絶えて久しい 節分草

I found Setsubunso at the sunny spot in the bush. It is a flower that has been rarely seen lately. This name is attached because it starts to bloom from the time of Setsubun.

珍しい花に出会いました。セツブンソウです。節分草。この名前の通り、2月から5月にかけて、主に西日本を中心に花を咲かせます。

あまりにも可愛いので多くの人に摘み取られ、絶滅品種に指定されていますが、広島県庄原あたりには群生地もあるそうです。

野に山に春を告げる草木や花が出揃ってきました。それでもまだ1月ですから、気が早いといえば早い気もします。これも情報社会の特徴かもしれませんね。

昔なら、自分たちの周りの景色でしか季節の移り変わりを知ることができませんでしたが、今はSNSメディアで全国各地から様々な情報が送られてくる。季節の早いところ、遅いところ、頭がこんがらがえっちゃいます。

自然環境の変化がそれに拍車をかけている。自然環境だけではありません。食卓に並ぶ食材もだんだん季節感がなくなってきました。いいことなのかそうではないのか、よくはわかりませんが、気に留めなければならないこともあるでしょうから、たまには広い世界のことにも注意をはらいたいものです。

菜の花が 潮風受けて フラダンス

Rape blossoms blooming on the beach are dancing like hula to the sea breeze.

レーダー照射問題、徴用工問題、どれを取っても今の韓国はレームダック(死に体)状態ですね。もっと誇りと自信を持ってほしいです。

レーダー照射問題も、どうも都合の悪い現場を見られて慌てふためいた感を否めません。

韓国はレーダー照射の存否に問題を絞ろうとしていますが、そうではなく、直ぐ側にいる北朝鮮の漁船らしき船との関係を詮索されたくないようです。いわゆる「瀬取り」ですね。「競取り」ではなく「瀬取り」です。「瀬取り」とは洋上において船から船へ船荷を積み替えることを言い、国連で決議され、日米間の合意事項である北朝鮮の船への「瀬取り」禁止行為を見つけられたことが、韓国政府があれほど無茶な言い訳に明け暮れる原因でしょう。

北朝鮮も韓国も同じ民族ですから、同情して、一部の人たち(今回は、韓国の警備、軍の関係者)が隠れてやってしまったということなら、多少の同情も禁じえませんが、韓国政府(文在寅政権)がどこまでも支離滅裂な言い訳に明け暮れているわけですから、これは韓国政府の意思によるもので、明らかに国連決議違反であり、日米間の信頼を裏切る行為であるわけです。韓国政府の立つ位置が問われるわけです。

徴用工問題も、日本政府が言うように「日韓請求権協定」で解決済み、つまり、徴用工などの賠償金も日本が支払った賠償金(当時の韓国の国家予算の1.5倍に当たる金額)で支払ってくださいよと約束したのに、その賠償金をどう使ったのか、それを棚上げにしてまた今日本に責任を擦り付けてきているわけです。つまり、日本が支払った賠償金が「徴用工」の皆さんに韓国政府から支払われていないということを意味するわけです。菅官房長が言うように「日本に責任をすり替えている」ということになるわけですね。困ったことです。

理屈が通じない相手ほど困ることはありません。韓国の良識ある皆さんに訴えるしかありません。

韓国でまたまた軍事クーデタが起こらねばよろしいが。

黐(モチ)の実に 里を賑わす 小鳥たち

The big Mochi tree spreading in the blue sky is heavy with the red fruits. In search of the fruit birds gathered and its chirping is echoing around.

透き通るような青空を背景に大きなクロガネモチの木に赤い実が鈴なりです。夜明けとともにヒヨドリや名も知れない小鳥たちが集まってきて、その鳴き声があたりに響きます。はたしてこの小さな実がおいしいのか、ただ赤くて目につくから集まってきているのか、小鳥たちに聞いてみたい気がします。

昨日、一昨日はセンター試験で、テレビでも報じていましたが、新しい年が動き始めた気がします。

1月は長いような短いような、あれ、まだ1月なんだと思うこともあれば、もう1月も半ばを過ぎたと思うことがあります。1月はいろんな行事がありますから、一つ一つを思い起こせば長く感じ、ひとまとめにすると短く感じるのかもしれません。

外に出ると、スーパーにもコンビニにも「恵方巻」の宣伝がやたら目に付き、そういえば2月も間近かなんだと気が急く気もします。

今年はどういう1年になるのか、どうか昨年のような災害が起こってほしくない、こののどかな風景に、そんな思いを強くする次第です。

忌まわしい 思いは消えぬ ダチュラかな

Dachura reminds me of two things. One thing is about Hanaoka Seishu and the other is Ohm Shinrikyo. That saved people and this killed people.

もうチョウセンアサガオが咲いていました。春先に咲く花ですが、温暖な地域ではこの頃から咲くんですね。

ここに挙げたダチュラとはキナリチョウセンアサガオの別名です。普通に言うチョウイセンアサガオは一年草の草本系ですが、ダチュラは木なりで木本系です。いずれも猛毒を含み、この毒性を利用して花岡青洲先生は麻酔薬を作って世界で初めて全身麻酔による癌手術を成功させました。これを記念してチョウセンアサガオは麻酔学会のシンボルマークになっています。

一方、1995年の1月に起こった阪神淡路大震災の直後3月にあの忌まわしい地下鉄サリン事件が起こったのですが、これを起こしたオーム真理教が信徒の洗脳に使ったのもこのチョウセンアサガオです。ニュースでも時々「ダチュラ」という言葉が出ましたが、覚えておられるでしょうか。チョウセンアサガオは諸刃の刃(もろはのやいば)になったわけです。

花は大きくてお世辞にも可愛い花とは言えませんが、純白はナイチンゲールを連想させる清潔感があります。

オーム真理教との関連は忘れたいですが、花岡青洲先生のことは、皆さん、よく記憶に留めておいていただきたいです。

新年に いのちを運べ 鳳凰堂

In the Byodo-in of Uji, the bustle of the year-end and new year has completely disappeared and silence with no sound is coming back. The noble and balanced appearance is exquisite.

新元号がどうなるか、だんだん騒がしくなってきました。

1.漢字2文字
2.読み書きしやすい
3.過去に使われていない
4.国民の理想にふさわしい言葉
5.俗用されていない
6.1文字15画が上限
7.明治(M)大正(T)昭和(S)平成(H)のアルファベット頭文字を避ける

という一定のルールがあるそうです。

あるアンケート調査によると、「安」と「永」の二文字が最も人気があるそうです。この二文字を組み合わせた「安永」はすでにあって、「永安」では座りが悪い。ネットでもいろいろ見てみましたが、最も目についたのは「安久」。

ローマ字綴りだと「ANKYUU」で頭に「S」をつければ「SANKYUU」、英語の「Thank You」に通じますね。こうして予想を立ててみるのも面白くて暇つぶしにはなります。

「安久」、これですかね。

小正月 煮麺仕立ての 鏡餅

Kagami-biraki is the traditional practice of eating the kagami-mochi that were offered to the gods. I cooked my favorite Nyumen containing pieces of Kagami-mochi and ate it.

お正月、小正月、門松、鏡餅、鏡開き、等など、1月初めにはこうした言葉が飛び交いますが、すべて神道の「歳神様」に由来する行事です。

神道は、古来からある日本独自の宗教で、山や川、木や森、雷や風、野生動物といった森羅万象に神が宿るとする考え方で、それを一括りにしたのが「歳神様」です。

その歳神様は年に二回、お正月とお盆に天上から降臨されるので、それをお迎えし、接待し、お見送りするのが、お正月やお盆の行事で、古来から引き継がれているわけです。

12月13日には「すす払い」をして家に中を綺麗にし、門松、しめ縄、鏡餅でご案内の準備をして、初日の出とともにご来光されるのをお待ちする。ご来校されたら、お節でお接待、松の内といって1月7日までご滞在され、やがて天上の帰られる。そしてその後片付けが小正月で、関東では1月11日か20日、関西では15日か20日が締めの日になるわけです。

宗教的に見ても日本の神道は独自の発展と変容を辿ってきたわけですが、実は気付かぬまま日本人の生活の中には神道の行事や習慣が根付いています。

神道は、仏教とともに日本の宗教として根付いてきましたが、神道を信仰しているという自覚を持っている人は非常に少ないのが現状ですね。日本人が無宗教だと言われる所以でもあるわけです。

月影に 睦月あの日の 走馬灯

This is the 24th year since the Great Hanshin Awaji earthquake occurred. When I am looking at the moonlight which illuminates the surface of the water in this way, the state of the time is remembered like a running lamp.

大きな揺れと柱の軋む音に飛び起きました。大地震だ。瞬間にそう思いました。当時奈良県生駒市に住んでいましたが、どこが震源かはわからないが、ともかく今までには体験したことのない地震でした。

テレビを付けると、震源は兵庫県の淡路島だという。神戸方面の上空から写した画像が流れる。あちらこちらから煙が上がっている。「死者10人」のテロップが流れる。数分後には死者20人。これだけでもとんでもない地震が起こったんだと思いました。

とるものもとりあえず、兵庫県の東、尼崎市武庫之荘にあった教室に向かいました。阪急梅田駅を目指しましたが、普段利用している御堂筋線は不通。仕方なく谷町線で南森町まで行って、そこから徒歩およそ3㎞。阪急梅田駅までやっとたどり着いたけれども、阪急神戸線も不通。

「ただいま地震のため不通です。」という張り紙が貼ってあるので、しばらくしたら開通するのかと、紀伊國屋書店の入口に掛かってある大型テレビを見ながら、しばらく待機。火災はどんどん広がり、「ただいま死者50人」、「100人」とどんどん死者数が増える。

2時間待っても開通する様子もないので、車で行こうと、奈良の自宅に帰ることに決める。これがとんでもない誤算。

国道2号線(大阪~北九州)の起点である桜橋までは何とかたどり着けたが、そこからは1cmも動かない。後ろからは「岐阜県消防隊」とか「愛知県消防隊」と書いた幟を立てた各県の救助隊がサイレンを鳴らしながら駆け付けてはいるがこれも全く停止したまま。

こりゃ駄目だと引っ返そうにも引っ返せない。車の車列から抜け出せないのです。何とか脇道に脱出できた時はもう日も落ちて真っ暗。周りのビルの殆どが停電で、大阪都心とは思えない。ただただ帰りを急ぐだけでした。

寒風に 糸を垂らして 鯵二匹

I went fishing while a cold wind was blowing. It was very cold so I couldn’t catch easily fish. In the end I only caught two horse-mackerels. At that time the body was completely cold. Good grief!

晴天が続いています。気温は一桁台。寒いことは寒いですが、雪も全く降りませんし、水道が凍るということもありません。ありがたいことはありがたいですが、これが地球の温暖化のせいだと考えると手放しで喜んでいるわけにもいきません。

まだ1月も半ばだから、これからもっと寒くなったり、雪が積もる事があるかもしれませんが、早咲きの梅も数は少ないですが咲き始めています。昼の長さも目に見えて長くなってきています。

そんな中、天気がいいのでふらっと魚釣りに出かけました。完全武装で出かけましたが、風も強くやはり寒いです。糸を垂らしても全く反応はありません。魚も寒くて身動きがとれないのかもしれません。

半分諦めて、体を温めるために浜辺を行ったり来たり。しばらくそうして元の場所に帰ってみると、穂先がピクピク動いている。ヤッターですね。釣り上げたら20センチばかりの鰺です。そしてその後すぐにもう一匹。もう有頂天です。

しかし、結局はそこまで。後はピクリともしません。体は冷えるばかり。2時間もいたでしょうか。そそくさと退散です。

でも大満足です。この2匹のアジの美味しかったこと。