真田 泰昌 について

長年予備校の教師をやってきました。パソコンとの付き合いは古く,1号機からの付き合いで、プログラムもすべて自前でした。日本語もカタカナがやっとという時代でしたから,今はもう浦島太郎もびっくりです。

ホタル見て 思い出し泣き あの映画

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I found a firefly by accident on my way home. I remembered the movie “Hotaru” I saw earlier. Suddenly tears come out and they don’t stop.
https://goo.gl/LkdJoP

最近あちこちでホタルが復活したという情報をよく聞くようになりました。ホタルの生息環境は先ず水がきれいなこと、餌になるカワニナが生息していることが必須条件です。復活に成功したところは、このカワニナを育てたからです。

映画『ホタル』の詳細は https://g.co/kgs/Rd7wEa を見てください。

戦後ももう70余年になりました。こうした映画にリアリティを感じる世代もだんだん少なくなってきました。底に流れる人間愛の普遍性は変わらないでしょうが、受け取り方は様々です。高倉健さんも晩年は様々な受賞を辞退し続け、最後の「菊池寛賞」授賞式には出席しませんでしたが、拗ねているのではなく、ある境地に立った結果だと思います。

朝、これを書き終えて家の中で体操をしている最中に突然グラグラときました。最初、体の具合かなと思ったのですが、棚の置物がガタガタなったので地震だと気付きました。かなりの揺れで、阪神淡路大震災以来の揺れです。最近日本のあちこちでおおきな地震が頻発したり、火山活動も活発になっています。日本の地殻に大きな変動が起こっているのでしょう。備えあれば患いなし。皆さん。お互いに注意しましょう。

常しえの 富士を見上げる 飛燕草

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It is a moment no matter how beautifully the seasonal flowers around Mt. Fuji bloom. Only Mt. Fuji keeps eternal beauty.
句では「飛燕草」と詠ったが、正式和名は「大飛燕草(オオヒエンソウ)」。和名ではあまり知られておらず、「デルフィニューム」が一般的な呼び名である。

原産がヨーロッパやアジアの山岳寒冷地であるため、高温多湿の日本の夏は越しにくい。

以前にも、大阪城入口に飾られていたデルフィニュームをうたったことがあるが、確か4月くらいだったから、今の6月くらいまでは咲くのだろう。

背丈の低いのから人の背丈くらいのものまであって、写真のデルフィニュームは人と同じくらいだ。だから、人が並んで富士山を見ているように見えたので句にまとめた。

〔健康一口メモ〕ベロ出し体操;体操といえば手足中心だが、顔や目の体操も重要。ベロ出し体操もその一つ。高齢者の死亡原因の多くは誤嚥性肺炎だが、高齢になると食道と気道を分ける弁の働きが鈍くなり、食道に行くべき水や食物が誤って気道に入り、むせる力もなく、息を詰まらせたり、そのまま肺に入って肺炎になることが多い。ベロ出し体操は、その気道弁の働きを鈍らせないための体操。ぜひ今から直ぐ実行していただきたい。

 

名にしおはば レモンスライス ティータイム

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The name Lemon-slice is interesting. It became a skillful phrase quoting a passage of a famous poet, Ariwara Narihira.

最近は外来種の花も多く、品種改良も進んでいて花の名前もカタカナ名が多い。このレモンスライスも7音だから、5,7,5で歌う俳句ではかなりの負担になり、作句に苦労する。

「名にしおはば」は和歌には時々見られる言葉だが、有名なところでは、在原業平の『名にしおはば いざ言問はむ 都鳥 わが思ふ人は ありやなしや』である。  歌意は「そういう名前を背負っているのならば、ちょっと聞いてみよう。私の恋しいあの人は今も元気でいるかということを」で、レモンスライスという名前を付けられているならば、思い出すのはテイーですと掛けたわけだ。                                           

レモンスライスということだから、最初は黄色い花だったんだろう。ところが今ではこの写真の通り、赤い品種もある。

芭蕉先生の「不易流行」もなかなか容易ではない。

 

 

寝乱れて 朝露払う アザミかな

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A full blooming Azami that have morning dews seems like a lady seeing her lover off.

アザミはきりりとした花だが、咲き切るとだらけてしまうが、またそれはそれで違った風情もある。

「あさぼらけ」で始まる歌は多いが、平安時代の歌が多く、男が夜明け前に愛人宅から抜け出る思いを、女の側からも、男の側からも歌っているわけだ。

この咲き切ったアザミもそのような風情を醸し出していて実に艶っぽい。

カザグルマ 風吹かぬ間に ひと休み

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In a sunny day during the rainy season, Kazaguruma is comfortably blooming.

テッセン(鉄仙)、カザグルマ(風車)、クレマチス、どれもセンニンソウ属の蔓性多年草だが、名前が違う分、種類も違うのかどうかむつかしい。         テッセンは花弁(実は花顎)が6枚で、カザグルマは8枚だという人もいるが、ここに上げたカザグルマは6枚である。花弁の数では区別しにくく、葉で区別する方が分かりやすい。テッセンは葉の切れ込みが少し複雑で、カザグルマは単純だ。

名前を見れば分かる通り、テッセン、カザグルマは和名だが、クレマチスは洋名で、ひとくくりにしてクレマチスともいうようだ。ああ、ややこし。

釣鐘草 流れて来るは カンパネラ

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Tsuriganesou is a flower of the same kind as Campanula meanig a bell. The famous piano piece “Campanella” of List comes from the bell.
http://ces-inter.com/MyFavorite/Campanerra.mp3 …

一日一句を目標に俳句を詠みながら、気の向くままに思いを語るつもりです。ご感想、ご意見を気軽にお聞かせください。
さん太