☆★☆ 日本の異常気象 ☆★☆
今年の9月は長い。どうしてなんかなと考えてみたんだが、思い当たるのは気温だ。
確か去年は、8月の下旬から9月の第1週当たりにかけてやっと秋かなという気配がしたんだが、それもつかの間、第2週当たりから連日30度を超す気温がぶり返し、9月下旬辺りまで続いたような気がする。
ところが今年は8月も不順な天候が続き、気温35度を超す猛暑日が0という地域も多かったし、日照時間は例年の半分というところも多かった。
9月に入ると気温もグーンと下がり、どうせまた暑さがぶり返すんだろうと思っていたらそれもなく、比較的涼しい日が続き、夏蒲団では寒くてという日もあった。
だから、去年の記憶が頭に残っていて、こんなに涼しい日が続くのはもう10月なんだと錯覚し、カレンダーを見るたびに、あれっまだ9月なんだと思うことが何度かあって、そのせいで今年の9月は長いと感じているのだろう。
しかし近年、どうも毎年毎年の気候が一定しなくて、記録破りのとか、観測史上稀にみるといったお天気情報が多いような気がする。
今年なんかは、ゲリラ豪雨とか、局地的大雨が頻発し、大災害に見舞われたところも多く、超ド級の台風も接近したし、まだまだ予断を許さない。
そのせいもいあってか、野菜の値段がべらぼうに高く、高級果物も色なしといった状況だ。
日照時間がこれほど短いとお米の出来も悪いだろうし、野菜の値段ももう高止まりで一向に下がる気配はない。
この分では、10月に予定されている消費税10%の決定も難しいところだが、日本の健全財政を期待する外圧も高く、不況からの脱出が遅れても消費税増税は避けられそうもない。
昔のような、松の根をかじって飢えを凌ぐというような飢饉はないかもしれないが、こう天候不順が続くようでは「平成の大飢饉」もまんざら杞憂でないかもしれないと思ってしまう。
涼しくて夜もよく眠れ、いっとき心配していた睡眠障害も持ち直したのはいいんだが、この心地よさと裏腹な心配事が沸々と湧き起ってくるのも今年の9月の印象だ。