老い ― 耳管開放症 ―

今朝起きると、頭の左側でポコポコというかコロコロと言うか異音がする。耳鳴りとか頭鳴りとか言う事をよく聞くが、そんな事かもしれない。初めての経験なので、インターネットで検索してみたら、本来の耳鳴りとか頭鳴りとは少し違う症状だ。でも、同じような症状を訴えているサイトは沢山あり、どうも耳管開放症からくる異音のようだ。

そういえば、ここのところ気温がぐっと下がり、風邪ではないんだが、鼻水が急に出たり、くしゃみを連発したりしていて、もともとあった耳管開放症らしき症状が続いていた。耳管開放症についてはいつかこのブログでも取り上げたが、耳と喉を繋ぐ耳管が、普段は閉じていて、つばを飲み込んだりあくびをしたら開放して、鼓膜の内、外の気圧を等圧に保つ役割をしているが、それが一時とかしばらくとか開きっぱなしになる不快な病だ。原因不明で、然るべき治療法とか薬はない。

加味帰脾湯という漢方薬があって有効ということで、中国滞在中に調剤してもらったことがあるが大した効果は得られなかった。それよりも、耳の裏側を毎日乾布摩擦したら良くなったように思う。

どうもこのポコポコ音は耳管開放症と関連がありそうだ。耳の穴を指で塞いだり、頭を左側に傾けたら一時収まる。そういえば、このところ不眠症が続き、その時決まって左頬が痙攣することがあるが、これと同じで、耳管あたりが軽い痙攣を起こし、それが音となって感知されているような気がする。

朝の食事を終えた頃にはコロコロ音もなくなり、ほっとしたのもつかの間、このブログを書き始めた頃、またコロコロいいだした。ストレスも原因だというから、ブログを書こうとしたことでストレスがかかったかもしれない。しばらく様子見ということで付き合うしかないかという感じだ。

事左様に年を取れば体のあっちこっちに異変が付き纏う。

今年は1月の狭心症(?)に始まり、その予防で飲み始めた高脂血症予防剤の副作用で筋肉融解症に掛かったり、そのせいもあって、足腰が急速に衰えたり、便秘が更にひどくなったり、数え上げたら切りがないほどの加齢化現象が次々に顕在化しつつある。

65歳以上が「前期高齢者」、75歳以上が「後期高齢者」と公的年金の受給資格では定義されているが、60歳、65歳、70歳、75歳と5年刻みで体の衰えが確かに自覚できる。若い頃には考えても見なかった現象だ。「老い」とは斯くも厳しい現実なのである。

日本の人口構成が、今年、70歳以上20%を超えたと言うが、あと数年でこれが25%を超えるという。公的年金は目減りする一方だし、医療費は年々嵩む。国も大変だが、個人も大変だ。

今やっとコロコロ音も消えた様だ。自分で何とかするしかないね。

朝顔も 咲き疲れて しょんぼりと

 

 

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