明日を待つ 大門松は 静かなり

A pair of the Big Kadomatsu has just decorated at the Ohmiwa Shrine in Nara. Today is quiet. From Tomorrow there’s going to be a big fuss in the New Year’s visit.

今日は大晦日。元旦を迎える準備が、各家庭、神社やお寺ですっかり整ったことでしょう。
と言っても昔ほどの仰々しさもなく、各家庭でも形ばかりの正月料理をこしらえ、デパートやコンビニで予約しておいたお節が列ぶ家庭も多いとか。これも二極化していて、やたら凝る家庭と元旦もトーストにサラダという家庭というふうに「保守」と「革新」に分かれるようです。
一方、神社やお寺は衰え知らず、東京明治神宮の319万人をトップに、100万人を超える神社・お寺がめじろ押しいうから驚きです。以下何十万人は数知れずといった具合ですから、この現象だけを取り上げても日本文化の謎に迫れるといった具合です。
特に最近は若者の初詣客が多く、こうした若者の保守化と言っていいのか、物珍し志向と言っていいのか、注目に値する傾向です。
関西でも、上に挙げたナンバー10の内、京都の伏見稲荷、大阪住吉大社など4つが入っているから驚きです。奈良県にある大神神社は日本でも最古参の神社ですが、ここでおよそ50万人。
もう正月三が日は参拝することは諦めています。
こうして、前準備が整ったプレ初詣がいちばんいいです。

初雪で 翁を舞うや 金閣寺

The Kinkakuji Temple that was covered with the first snow is quietly standing in the Kyokochi, the Mirror lake pond. Its appearance looks like ‘Okina’ in Noh.

「翁」は、「能にして能にあらず」といわれ、どのカテゴリーにも属さず、物語もない別格の演目です。神聖な儀式であり、演者は神となって天下泰平、五穀豊穣、国土安穏を祈願して舞います。正月の初会、祝賀の日に舞われます。

              能「

思い出は いも寝られずや お餅つき

We Japanese pound rice to make traditional New Year’s cakes at the end of the year. I could not sleep because I could hardly wait for the evening before pounding Mochi.

今日辺りから、近所中からペッタンペッタンお餅つきの音が聞こえてくる。明日お餅つきだという前の晩は眠れない。

まだ明けやらぬ朝4時くらいには近所の人が集まって餅つきの準備を始める。

3段重ねの蒸籠(せいろ)から湯気がもうもうと立ち上がる。

上の2段を一人が持ち上げ、もう一人が一番下の蒸籠を逆さまにして蒸し上がったもち米を臼に落とす。おっちゃんが杵をつく。おばちゃんが餅をこねる。よいしょ、よいしょ。周りから掛け声が上がる。掛け声と笑い声が飛び交う中、朝が白け始める。

つき上がった餅を片栗粉を真っ白に敷き詰めた大きな板に移し、先ずお鏡餅を作ることから始める。これはベテランのおばあちゃんの独壇場だ。

やがて待ちに待った小餅作り。子どもたちの出番だ。おばちゃんがちぎって、それを子どもたちが丸める。つきたてのお餅の香りがなんとも言えない。つい頬張ってしまう。隣のおばちゃんがそれにあんこを入れてくれる。うーん。

もう何十年もの思い出だ。この時期になると、ふつふつと思い出が蘇る。

どうか新しい年もいい年になりますように。

年も暮れ 里山の湯に 身をほぐし

It is about to finish this year. When entering the hot spring of the country and warming my cold body, I feel relaxed and vitality toward next year come up.

2018年もあと3日。今日が仕事納めという方が多いかと。

あす29日から帰省ラッシュが報じられています。おりしも強烈な寒波来襲で、北陸から東北、北海道にかけて1日の積雪量が1mというところも出るというそうですから、その方面に帰省される方は注意してください。

できたら車の帰省は避けた方がよさそうです。行きはよいよい帰りは恐いで、行く時は雪も大したことはなかったが、帰りには車も雪に埋もれ、道にも出られなくて困ったことがあります。

場所によっては、規制区域でチェーンを付けずに通行すると、道路法に基づいて6カ月以下の懲役か30万円以下の罰金が科せられるというからかなりの厳罰です。できたらおとなしく自宅待機がよさそうです。

ということで、今年最後の温泉につかりに行きました。いつもはもう少しお客も多いのですが、今日は閑散としています。聞こえてくるのは、注ぎ込まれる湯の音と、こぼれ出る湯の音、それに混じって、時折聞こえてくるムクドリのけたたましい声だけです。湯舟のすぐそばにある赤い実をつつきに来ているのです。

湯につかった部分と外気に触れる部分の温度差が大きいせいか、体が二つあるような気分です。

今年一年のこと、新たに迎える2019年のこと、さらに先のことを考えながら、なぜか溜息混じりの温泉浴になりました。

冬枯れの 景色を払う 葉牡丹園

It is already winter landscape all around. At that time the peony garden here is another world. The colorful ornamental cabbages bloom and make us dispel the depressed mood.

今日のニュースサイトはどこを見てもトップは「NY株1000ドル急上昇」です。

昨日とは全く真逆。上げ幅は過去最高。ダウ平均の1日の上げ幅が1000ドルを超えるのは過去初めてだそうです。これまでの最大上げ幅はやはりリーマンショック直後の936ドルだというから、今回の乱高下はリーマンショック以来となります。

今年1年、世界的に見ても、気候変動と言い、経済変動といい、史上初めてが多すぎます。21世紀の幕開けは波乱にとんだ幕開けで、さて今後この1世紀はどんな1世紀になるのか、希望とともに不安もよぎります。

我が国日本も同じで、平成が終わり、新元号に変わり、世界的な大変動の時代にどう対処いていくのか、東京オリンピック、大阪万博、リニア新幹線、これらが上手く機能し、日本をさらに発展させることに繋がるのか、はたまた人口減少に伴う負の側面が国を覆うのか、

取り越し苦労が尽きません。

潮風に 揺れて語らう 水仙花

Narcissuses blooming on the beach are swaying in the sea breeze and it seems that people are talking.

クリスマスの夜も明けいよいよ正月準備。

しかしとんでもないニュースが飛び込んできました。アメリカの株価暴落を受けて、日本の株式市場も2017年9月以来、1年3カ月ぶりに2万円台を割り込んだとのこと。

その下落率はリーマンショックの時の4.9%を超える5.0%だそうだから、またあの悪夢がよみがえるくらいの下落率であったわけです。とんでもないクリスマスプレゼントになりました。

アメリカの対中貿易戦争、不安定なトランプ政治、それに日本国内では来年の消費税10%へのかさ上げに対する不安、高齢者の急激な増加と止まることのない少子化、それらが日本での株価1000円を超える下落に繋がりました。お正月気分も一気に吹き飛ぶような暗いニュースです。

リーマンショックがちょうど10年前の2008年9月に起こり、その3年後の福島原発事故で、日本は泣き面に蜂状態だったわけですが、この経済不安がどうかこれ以上に拡大しないことを祈るばかりです。

靴下に 夢を届けよ クリスマス

Please full my socks with dreams, O Santa Claus. I will live the next year by eating that dream.

今日はクリスマス。FacebookなどSNSをやっていると日本をはじめ世界からクリスマスメッセージや様々な画像が届きます。SNSだけでの付き合いですが、心温まりまります。

歳を取ると付き合う人たちの数もだんだん減ってきて、中にはほとんど引きこもり状態になる人も多いと聞きますが、こうしたSNSはその孤独感を多少なりとも軽減する役割を果たしているのではないでしょうか。

クリスマスといっても何の関わりもないのですが、この世界的行事に触れることによって人と人の交流が生まれ、見分を広めることにもなります。

今日は静かにそうした人たちとの交流を深め、年賀状の作成に取り掛かろうかと思っています。

刻一刻 新年迫る イブの朝

Today is Christmas Eve. It is one week to the New Year. Even though there are no particular changes in daily life, I feel rushed somehow.

昨日の天皇誕生日に行われた平成最後の誕生日会見には思わずこちらまで涙が出ました。

率直で飾らないお人柄から滲み出る生涯を回顧され、皇后と国民の支持に対するお言葉を語られたときの涙声に多くの人も感涙したに違いありません。

特に天皇と同世代、もしくは同年代の人々の取っては、天皇の思い出は同時に自分の思い出でもあります。語られる思い出の数々に自分の思い出を重ね合わせ、あの時はこうだった、この時はこうだったと彷彿としてくること数々です。

いつの時代もそうだったのでしょうが、私たちの生涯は実に変化にとんだ生涯であったように思います。大きな歴史的うねり、変化になかに生きてきたんだと思います。

2018年の100年前はロシア革命が起こって史上初めての共産主義国家が誕生し、大戦争があり、第三次産業革命のただ中のあるんでしょうが、次の100年を思う時、またどんな世界に変化しているのか、できることなら見てみたいことと願っても叶えない夢を見ています。

紅白に 替えて言祝ぐ 冬至餅

In Japan, we have a habit to take a bath with a citron bath on the day of winter solstice. It is said that it does not catch a cold when entering Yuzu.

昨日12月22日は冬至でした。大阪の日の出は7:01、日の入りは16:51。昼の長さが9時間50分、夜の長さが13時間10分です。ちなみに夏至の日の昼の長さはおよそ14時間30分ですから冬至とでは昼夜の時間の長さが逆転するわけです。

世界には昔はこの冬至の日を1年の始まりにした地域もありました。

12月25日のクリスマスもキリスト生誕の日として祝われると思われていますが、実はそうではなくキリスト生誕を記念する日であって、必ずしも生誕日ではありません。

12月25日をクリスマスとしたのも、この冬至の日を1年の始まりとしたヨーロッパ地域の習慣から由来するものだといわれています。

ヨーロッパにしろインカにしろ世界のほとんどの地域でも、やはりこの冬至は特別な意味があって、太陽が1年でいちばん弱くなる日で、この日を境にして活力を盛り返す、さあこれからは我々も農耕作物の準備に取り掛からねばと決意を新たにする日でもあったのです。

日本でも昔からこの日を寿ぐ様々な習慣があって、今でもその伝統が受け継がれています。柚子湯につかり無病息災を願うのもその一つです。冬至餅と言ってお餅に柚子餡を巻いて食べるところもあります。

今日から昼の長さがだんだん長くなると思うとそれだけで気分が晴れてきます。

春告げる プリムラ咲くや 年の暮

Primula’s flowers to tell the spring have already begun to bloom. I feel pressed for being chased by the time though it is still before Christmas.

明後日が冬至。その次の日がクリスマスイブ。

花屋さんの店頭にはもうプリムラが花を咲かせて並んでいます。店内にはポインセチアや葉牡丹がずらりと並ぶ中、外気に当たる場所で色とりどりの花を咲かせるプリムラは健気で愛おしい気もします。

暦の上では1月から春ということですが、冬はまだまだこれからですから、気忙しくもあり、ちょっと晴れ晴れしくもありで複雑な気分です。ついこの前まで紅葉紅葉で明け暮れていたわけですから、月日の経つのがなんと早いこと。

昨日は注文していたカレンダーが届き、「2019年 平成31年」と刷り込まれている年号が気になりました。来年4月までは、なるほど「平成」でしょうが、5月からは新元号になるわけですから、2019年は「平成」と新元号が併記されることになるんでしょうか。

いつも思うのですが、事務的な書類は西暦に統一してほしいものです。元号で書くのか西暦で書くのかよく迷うことがあって困ります。一度なんかは、2018年の18を平成の所に書いてしまい、「平成18年」と書いて叱られたことがあります。

人生の半分以上は「昭和」、そして「平成」、さらにと考えるとずいぶん長く生きた気もします。