夜桜に 白酒飲んで 赤い顔

♭♭♭ うれしいひなまつり♭♭♭

Even though it is in the Hina Festival, the cherry blossoms are blooming. And so we appreciated the splendid cherry blossoms tonight. Drinking a white sake for the Hina Festival we had a slightly red face.

これから雛祭りだというのに、もう桜が満開というところがあります。夜にはライトアップされて多くの見物人で賑わいます。

夜ともなればさすがにまだ寒いので、ついお酒をということになりますが、振る舞われるお酒は白酒。

白酒は主に雛祭りのお祝いのために出される酒で、蒸したもち米に焼酎と米麹を加えて作られます。酒税法ではリキュール類に分類されます。

童謡「うれしいひなまつり」の中に「すこし白酒めされたか あかいお顔の右大臣」として出てきます。

ところでこの童謡でよく指摘されることですが、写真のように、顔を赤くしているのは左大臣。

作詞者サトウハチローは、ひな壇のことは深く考えずにこう書いたのか、歌の響きから「左大臣」の「さ」より、「右大臣」の「う」が良かろうと考えたのか、どうなんでしょう。「左大臣」は向かって右側だからそう表現したのかもしれません。

いずれにしろこの赤ら顔の「左大臣」は今で言う内閣総理大臣ですから、お内裏様の随身ではナンバーワン。ひな壇でもお内裏様のその下の段に置かれるべき人です。この意味でも今のひな壇は段違いなんですね。

もっとこだわれば、「左大臣」「右大臣」は文官ですから、正装では弓矢を持ちません。

弓矢を持つのは武官で、そういう意味から言ってもサトウハチロー先生が曖昧である前に、ひな壇自身も曖昧なのですから、そう目くじらを立てるほどの事はないのかもしれません。