| 新年明けましておめでとうございます。 21世紀の幕開けの年ということで、日本ほどには新年を関心を示さない諸外国でも、さまざまな祝賀行事が催されたことをテレビは報じていました。 ところで、もう1年前のことは忘れてしまったという方は多いでしょうが、2000年が21世紀の始まりだと思っていた方はいませんか。これが結構多かったんですよ。ではなぜ2001年が21世紀の最初の年になるのかご存知ですか。これには西暦の数え方、ひいては「数の歴史」に大いに関係があります。西暦というのはもちろんその名が示す通り、西洋で通用してきた暦の数え方で、西暦1年、つまり紀元1年の前の年は紀元前1年ということで、紀元0年という年はなかったんですね。ですから紀元1年から紀元100年までを一括りにしてcentury、1世紀としたわけです。西洋人には、もちろん中国、日本などの東洋人にも0という概念がもともと存在しなかったということに由来します。0はインドで発明され、アラビア世界に、そしてヨーロッパに伝播したというのは今や定説ですが、もう少し早く西洋人が0を知っていたら、21世紀はやはり2000年から始まったかもしれないということになりますね。 いずれにしろ、21世紀はそうしたインドやアフリカといった、人類が発生したところとや、古い文明を作り出した国々が復活してくる兆しを感じます。
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