霊魂(たましい)を あの世とこの世 繋ぐ盆


Bon Festival is the day the ancestral spirit and we meet once a year. Various events will be held throughout Japan during this period.
8月10日、NHKテレビで『新日本風土記 あの世この世』が放映された。
「あの世」から亡くなった人の魂が「この世」にやってきてひと時一緒に過ごすお盆。
迎え火でお迎えして、仏壇を飾り、お料理を作り、盆踊りをし、海に繰り出し、畑を練り歩き、できる限りのお接待をする。
竜舞いを披露する広島県比婆山の山村、お祓い五幣を帆柱いっぱいに飾って迎える島根県隠岐の島、大阪紀淡海峡の沼島、奄美、青森、岩手県遠野、日本各地で、「あの世」を思い、「この世」を生きる交流が繰り広げられる。
あの世の魂に接することで、いつかは旅立つわが身に安どの気持ちが宿り、この世に生きる喜びと感謝を精一杯さらけ出すのだ。
そして送り火を焚いて、また来年の再開を約束する。
日本が今こうしてあり、世界でも注目を集め、やって来た外国人が一様に虜になるニッポン。
一朝一夕に築かれた文化ではない。根深く、日本人全体に染み込んでいる魂が魅力ある国を形成しているのだ。
いろいろな歪や矛盾は多少あっても、ゆるぎない伝統と文化をこうして守り、伝えていこうとする民衆のエネルギーを感じる思いだ。
明日16日はいよいよ送り火の日。
京都五山には大文字、船形などの灯がともり、奈良高円にも火がともる。

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