夕風に 匂いを付けて バンマツリ

Nioi-Ban-matsuri is a Japanese name and its English name is Yesterday-Today-and-Tomorrow. Nioi means a fragrance, Ban does a foreign country and Matsuri does a Jasmine. The origin of the name is very unique. The flowers themselves change from purple to white and give off a strong scent in the evening.

ニオイバンマツリ(匂蕃茉莉)は夏から秋にかけて咲く花で、ひところは生け垣などによく見られたものです。ただ園芸種のように豪華なものではなくどちらかと言えば地味な花でした。

咲き始めは濃い紫色をしていますが、徐々に白色に変わり、写真のように白色と紫色が混ざった状態を経て、全体が白色になると後は花を落とします。夕方になると強い芳香を放つのも特徴です。

名前のニオイ(匂)はそれを意味し、バン(蕃)は異国の、マツリ(茉莉)はジャスミンの意味です。英名もおもしろく、Yesterday-Today-and-Tomorrowといい、花の色の変化に目を付けた呼名です。

「美しい花には毒がある」の諺に違わず、強い毒性があるから要注意です。

初夏の頃に最盛期を迎える花と、初秋に最盛期を迎える花があって、夏の到来を知らせ、秋の到来を知らせる花でもあります。

上品で匂いもジャスミンに劣らない花で、夕風にその匂いを感じるともう秋だという感を深めます。

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