月明けて 思いは京都 薪能

Kyoto Takigi Noh is held every year with the aim of popularizing and developing Noh, and is now a feature of early summer in Kyoto.  A bonfire is lit in the dusk, and while the red-painted shrine of Heian Jingu is projected, a special Noh stage emerges in the dark night, and a fantastic atmosphere surrounds the area.  It is a gorgeous place where you can enjoy Noh and Kyogen by the Kanze, Kongo, and Okura schools. Every year, many spectators come from not only Kyoto but also from Japan and abroad, and you will be intoxicated by the mysterious world.

月明けて、今日は6月1日、水無月です。水無月の由来は、水無月の「無」は「の」にあたる連体助詞「な」であるため、「水の月」という意味になります、というのが通説です。はたしてそうでしょうか。「な」にわざわざ「無」を当てなくても、「な」という音の漢字はいくらでもあるわけです。水無月の「無」はやはり無で、水の無い月、つまり、水無月は新暦の7月、梅雨が晴れて、日照りの月を表すと考えるのが自然ではないでしょうか。
今日の英訳は、これとは関係ない「京都薪能」のことを書きました。

能の普及と発展をめざして毎年開催され、今や京都の初夏の風物詩となっている京都薪能。夕闇の中で篝火が焚かれ、平安神宮の朱塗りの社殿が映し出されるなか、特設の能舞台が闇夜に浮かび上がり、幻想的な雰囲気が辺りを包みます。観世・金剛・大蔵の各流派による能や狂言が楽しめるという豪華なもので、例年京都はもとより国内外からも多くの観客が来場し、幽玄の世界に酔いしれます。